【WWE】RAW(10月2日・日本時間3日/サンノゼ)
10月3日(火・日本時間)WWE「RAW」サンノゼ大会が行われた。8日(月・日本時間)のPLE大会「FASTLANE」でWWE世界ヘビー級王座をかけて対戦する王者セス・ロリンズと挑戦者・中邑真輔。この日はロリンズがリングに登場し、ラストマン・スタンディング・マッチ(※ピンフォールやギブアップでの決着はなし、10カウント以内に立ち上がることが出来なければ敗戦)での中邑とのリマッチに向けて「(古傷がある)背中に限界が来て、レスラーとしてダメになったとしても、このリングですべてをやり尽くしたい」と悲壮な覚悟を語った。
ロリンズの言葉が終ると、スクリーンに中邑が映し出され、日本語で「お前の戯言は聞き飽きた。もう誰もお前のことを信じていない。世界中からかわいそうだと思われてぇよな? それを叶えてやる。感謝しろ」と言い放つと、スクリーンを見つめていたロリンズを中邑が背後から強襲。後頭部にキンシャサを叩き込むと、イスでロリンズの背中を滅多打ちにする。
中邑が悶絶するロリンズを横目に殴打したイスに座ると、スクリーン内の中邑がカウントを数え始める。なんとか10カウント以内に立ち上がるロリンズだったが、中邑はサイドバスターでロリンズの背中をイスにたたきつけ、真正面からキンシャサをグサリ。大の字に倒れたロリンズのとなりで、自ら10カウントを数え、ロリンズから奪ったWWE世界ヘビー級王座のベルトを高々と掲げた。
タイトルマッチ前に完全にロリンズをKOした中邑は、大ブーイングを浴びながら「FASTLANE」での王座奪取に向けて己の力を誇示した。
その「FASTLANE」ではWWEタッグチーム王者組フィン・ベイラー&ダミアン・プリーストVS挑戦者組コーディ・ローデス&ジェイ・ウーソが決まった。
今大会のオープニングでナイア・ジャックス、シェイナ・ベイズラー、ラケル・ゴンザレス、リア・リプリーが大乱闘。リプリーが3人を蹴散らすと、プリースト、ドミニク・ミステリオのジャッジメント・デーの面々がリングを占拠する。
そこにコーディとのコンビでタッグ王座を狙うウーソが登場。JDマクドナーがジャッジメント・デーに加勢し、ウーソがピンチを迎えるが、コーディがウーソを救出する。WWEオフィシャルのアダム・ピアースも現れ、「FASTLANE」でのタッグ王座戦が決定した。
またWWEインターコンチネンタル王者グンターと挑戦者トマソ・チャンパが急遽今大会のメインイベントで対戦した。当初は調印式のみの予定だったが、挑戦者チャンパが「今日タイトルに挑戦させろ!」と対戦要求すると、グンターがそれを承諾する形で、両者のタイトル戦が行われた。
試合はチャンパがグンターの右腕を痛めつけ、フジワラ・アームバー(脇固め)からのシシリアン・ストレッチでギブアップを迫ったが、グンターも必死に脱出。パワーボム2連発で形勢逆転し、最後はゴジラクラッチ(スリーパー)でチャンパを失神させて王座防衛に成功した。
試合後、グンター率いるインぺリウムのルートヴィヒ・カイザーとジョバンニ・ヴィンチが敗れたチャンパを蹂躙。するとチャンパのタッグパートナーで盟友のジョニー・ガルガノが現れ、チャンパを救出する。今後のDIY(チャンパ&ガルガノのタッグチーム名)の動向に注目だ。
前回「RAW」から不可解な行動を見せているドリュー・マッキンタイアは、今大会でもザ・ミズがMCを務めるRAWの人気コーナー「ミズTV」への出演を拒否。代わりにマッキンタイアが一人でリングに現れてマイクを持つと、そこにミズが乱入し、両者の対戦が決定。マッキンタイアはミズがむき出しにしたターンバックルにミズの頭をたたきつけ、フューチャー・ショックDDTでミズを下すと、ここまでの行動を謝罪しながら去っていった。謎の言動を繰り返すマッキンタイアはこれからどこへ向かうのか?
今大会でティーガン・ノックスがベッキー・リンチの持つNXT女子王座に挑戦予定だったが、ベッキーが右腕の負傷により欠場。ノックスは代替選手のチェルシー・グリーンをシャイニングウィザードで一蹴し、次回「RAW」でのベッキーVSノックスのNXT王座戦が改めて決定した。
エグゼビア・ウッズとアイバーの一戦は、巨体を生かしてアイバーが攻め込むも、ウッズが一瞬の隙をついたスモールパッケージホールドで勝利。試合後に納得がいかないアイバーがウッズを追撃し、ウッズのタッグパートナー=コフィ・キングストンが助けに入るも、アイバーは2人まとめてムーンサルトで圧殺。次回「RAW」ではアイバーとキングストンの一騎打ちが組まれた。
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