10月3日終了時点で4試合を残すとはいえ、リーグトップとなるチーム防御率2.67という“圧倒的な投手力”で、パ・リーグ三連覇を果たしたオリックス・バファローズ。
【映像】怪物・山下舜平大の打者がのけぞる圧巻ストレート
そんなチームの躍進を支えていると言っても過言ではない投手力を生み出す原動力ともいえる、オリックスのドラフト戦略について、野球解説者のG.G.佐藤氏が言及した。
9月29日放送の『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)では、9月26日に京セラドーム大阪で行われた埼玉西武ライオンズとの一戦で、プロ初登板・初先発ながらも4回無失点という、上々のスタートを切ったルーキー・齋藤響介について紹介するとともに、齋藤が“お手本”とするオリックスの先輩投手陣の活躍ぶりと、優れたポテンシャルなどについても、改めて触れることとなった。
その流れの中で番組司会の辻歩アナウンサーから「オリックスはここ数年、ピッチャーが出てくるドラフト戦略。これもちょっと秘密、探りたいですよね。」と水を向けられたG.G.佐藤氏は「球の速い選手を中心に獲ってるのかなっていう感じがしますけどね。」と、オリックスがドラフトで投手を指名する際に、“球速”が1つの大きな基準になっているのではないかと指摘。それを受けて辻アナウンサーは「たしかに変化球投手というよりは、パワーピッチャーを…(中心に指名している)」と、G.G.佐藤氏の見解に頷くこととなった。
今回デビューを果たした齋藤と同期となる昨秋のドラフトでは、1位に曽谷龍平、5位には日高暖己を指名。その前年にあたる2021年のドラフトでは、1位に椋木蓮、6位に横山楓、さらにその前年の2020年には、今季ブレイクし、最速160km/hをマークした山下舜平大を1位に、6位に阿部翔太を指名。G.G.佐藤氏が指摘するように、投手の指名に限っていえば、確かに“球の速いタイプ”を軸に指名していることが見てとれる。
そうした中、10月26日には今年もドラフト会議の開催が予定されているが、仮にこうしたオリックスの指名スタイルが今後も踏襲されるのであれば、今年も新たな“豪腕投手”が指名に入りそうな気配。果たしてドラフト当日に、オリックスがどのような顔ぶれを指名することとなるのか、じっくりと注目したいところだ。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)