青木真也、13年前に川尻達也戦で極めた技で一本負け…足関節“アオキロック”でムスメシに敗れる衝撃の3分間
【映像】青木真也が“アオキロック”でタップアウト 衝撃の3分間

 10月7日(土)タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催された「ONE Fight Night 15」で青木真也がONEフライ級サブミッション・グラップリング世界王者のマイキー・ムスメシにグラップリングマッチで一本負けを喫した。

【映像】青木真也が“アオキロック”でタップアウト 衝撃の3分間

 2022年11月「ONE163」でサイード・イザガクマエフに敗れて以来、約10カ月ぶりにONEのリングに上がった青木。対戦相手のムスメシはブラジリアン柔術の世界王者にして、ONEでもサブミッション・グラップリング世界王者に君臨しており、MMA屈指の寝業師・青木が寝技世界最強のムスメシにどう挑むかに注目が集まった。

 試合前、青木は昨年5月にグラップリングルールで対戦したケイド・ルオトロ戦を引き合いに出し、2つのポイントを挙げていた。それが「レスリングの攻防をしてグラウンドの時間をできるだけ短くする」こと、「ムスメシの速いリズムの攻撃に付き合わない」ことだ。

 いざ試合が始まるとムスメシは自らの右足を青木に差し出した。どちらが上を取るか=レスリングではなく、青木に右足を持たせて自らガードポジションで引き込もうとしたのだ。少し間を取った青木だったが、結果的にそれに付き合い、ほぼレスリングの攻防がないまま、試合はグラウンドへ移った。

 青木はムスメシのガードポジションからの攻撃を遮断するように、背筋を伸ばしてベースをキープして距離を取る。何度かムスメシが青木の左足を取ろうとしても、すぐに左足を引いてそれを許さない。

 ならばとムスメシは青木の左足ではなく右足に狙いを定め、自らうつぶせになってヒールホールドへ。青木はムスメシの股から自分の手を入れてディフェンスするが、ムスメシは青木の右足首をキャッチ。リアネイキッドチョークのように足首を抱え、最後は仰向けになって足首を極めて青木からタップを奪った。

 リングアナウンサーはヒールホールドと決まり手をアナウンスしたが、厳密にはアキレス腱固めの形で足首を極めるレッグロック。技の入り方こそ違うものの、青木が2010年7月の「DREAM.15」川尻達也戦で極めたレッグロックと同じ形で、海外では“アオキロック”とも呼ばれる技だ。

 ムスメシに速いテンポの攻撃こそ許さなかった青木だが、レスリング勝負しないムスメシのグラウンドゲームに巻き込まれ、過去に自らがMMAの試合で極めた足関節で敗れる結果に終わった。

(C)ONE Championship

【映像】青木真也が“アオキロック”でタップアウト 衝撃の3分間
【映像】青木真也が“アオキロック”でタップアウト 衝撃の3分間
青木真也、自ら考案の“アオキロック”で敗戦 「近い将来にONEで最後の試合をすることは考えなければいけないし、その相手を誰にするかは自分の中で決まっている」
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