元UFC王者も下した強者がまさかの4試合連続のKO負け。パンチ一発で“くの字”に身体が折れ、足が踊り、フラフラとよろめく姿に「完全に壊れている」「本当に打たれ弱くなった」と心配の声が殺到。実況からも「ちょっと心配な脳の揺れ方…」とダメージ蓄積を心配する声があがった。
10月7日タイ・バンコクで開催されたONE Championship「ONE Fight Night 15」。ジャン・リーポン(中国)とティモフィ・ナシューヒン(ロシア)の対戦はリーポンが1ラウンド2度のダウンを奪いKO勝利。勢いのある新鋭リーポンの快勝よりも注目されたのは、“かつての強豪”ナシューヒンの明らかな打たれ弱さに対するダメージへの懸念だった。
デビュー戦でいきなりエドゥアルド・フォラヤン超えを果たしたリーポン。前回は強豪ザイード・イザガクマエフに敗れたが再起戦で再びロシア勢と当たり真価が問われる一戦だ。
一方のナシューヒンは、元UFC王者・エディ・アルバレス相手にアップセットを演じるなどONEライト級戦線のトップの一角を占めていたが、このところ3戦連続KO敗け中。近年危険な“脳揺れ”ダウンシーンが目立ち「打たれ弱さ」を指摘される場面も増えてきた。
序盤こそナシューヒンが早々とテイクダウンを奪うが、リーポンは冷静に対処、カーフキックを散らして打撃戦に持ち込んだ。
すると開始1分半、リーポンの絶妙な右フックにナシューヒンがグラリ。いつもの“脳揺れ”の危険なフラッシュダウンに、ゲスト解説・北岡悟も「足止まってますよ」と即反応。
明らかに足元がフラフラのナシューヒン。打撃戦を続行するが、再びリーポンが詰めて右。完全に効いたナシューヒンは後方に倒れこみ2ダウン、ここで試合終了となった。
4戦連続のKO負けにファンからも「ダメージが溜まりまくってるな…」「完全に壊れちゃってる」「ナシューヒンもうダメかもな…」「本当に打たれ弱くなった」といった心配の声が多数。
敗れた直後もうつむいたまま生気のない表情のナシューヒン。リプレイでも一発目の右被弾で足が踊る状態で為す術もない状況。実況の西達彦アナウンサーも「ちょっと心配なのは脳の揺れ方…歴戦の蓄積が指摘される中での敗戦でした」と激闘派の長年のダメージ蓄積を心配していた。