将棋の立川立飛杯達人戦予選が10月10日に行われ、藤井猛九段(53)と塚田泰明九段(58)が午後2時から1組決勝の対局を開始した。勝者は、初代「達人」の称号をかけて争われる本戦トーナメントに進出する。
【中継】藤井九段VS塚田九段 本戦出場をかけた1組決勝戦!(生中継中)
藤井九段は1991年4月に四段昇段。竜王戦2組(1組以上:16期)、順位戦B級2組(A級:10期)。タイトルは竜王で3期、棋戦優勝は8回。振り飛車党の実力者で、オリジナル戦法の「藤井システム」はプロ・アマ問わず多くの人に影響を与えた。放送対局やイベントなどでの解説では、ユーモアに富んだトークでも人気の棋士だ。今期の達人戦は2回戦で近藤正和七段(52)、本日午前中に行われた準決勝で勝又清和七段(54)に勝利し1組決勝に進出した。
塚田九段は、1981年3月に四段昇段。竜王戦6組(1組:9期)、順位戦はフリークラス(A級:7期)。タイトルは王座で1期獲得、棋戦優勝は早指し新鋭戦など3回。娘は女流棋士の塚田恵梨花女流二段(25)。達人戦は2回戦で日浦市郎八段(57)、準決勝で瀬川晶司六段(53)を破り決勝戦へ駒を進めた。
新棋戦・達人戦は、2023年4月1日付で満50歳以上の現役棋士に参加資格が与えられている。称号呼称者の谷川浩司十七世名人(61)、羽生善治九段(53)、佐藤康光九段(54)、森内俊之九段(53)の4人はシードとなり本戦からの出場となる。第1回の出場者は、東京から32人、関西から18人、シードを含む合計54人が出場。これまでに2組優勝の丸山忠久九段(53)、3組から深浦康市九段(51)が本戦出場を決めている。
両者の対戦成績は全4局で、藤井九段の3勝1敗。本戦進出をかけた本局を制するのはどちらか。持ち時間は各1時間。振り駒の結果、先手は藤井九段に決まった。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)