「MFゴースト(エムエフゴースト)」は、「週刊ヤングマガジン」(講談社)にて連載中の公道カーバトルを題材にしたレース漫画です。累計発行部数は450万部を突破しているほどの人気を誇っています。2023年10月1日からはアニメ1期が放送されました。
この記事では、そんな「MFゴースト」を生み出した漫画家・しげの秀一氏のプロフィールや、これまでに手掛けてきた作品について紹介していきます。
目次
- 「MFゴースト」とは
- 「MFゴースト」作者・しげの秀一氏のプロフィールは?
- しげの秀一氏の主要作品リストを紹介!
- 「MFゴースト」と世界観をともにする「頭文字D」とは?
- もう1つの代表作「バリバリ伝説」とは?
- 「バリバリ伝説」以降はヒット作が出ずに悩んでいた?
- 「MFゴースト」作者まとめ
「MFゴースト」とは
「MFゴースト」は、1995年から2013年まで「週刊ヤングマガジン」で連載された「頭文字D(イニシャル ディー)」の近未来を舞台としたカーレースバトル漫画です。主人公は、イギリスから来日した片桐夏向(かたぎり かなた/カナタ・リヴィントン)。カナタは、日本の公道を舞台にしたレース「MFG」にて、DBA-ZN6 トヨタ86GT前期を駆使して神15(かみフィフティーン)と称されるライバルたちと、最速を目指して激しく競い合っていきます。
「MFゴースト」作者・しげの秀一氏のプロフィールは?
「MFゴースト」の作者であるしげの秀一氏は、新潟県十日町市松之山出身。1958年3月生まれ、2023年12月時点で65歳です。学生時代から同人誌で活動し、それをきっかけに漫画版「宇宙戦艦ヤマト」シリーズの作者で知られるひおあきら氏のアシスタントとなり、その後漫画家デビューしました。
初期の作品には、1981年「増刊少年マガジン」(講談社)に掲載された「おれたち絶好調」があります。1983年から1991年にかけて同誌にて初連載作品「バリバリ伝説」をスタートし、1985年には講談社漫画賞を受賞しました。
「バリバリ伝説」の連載終了後に何作品かを手掛けたのち、1995年から「MFゴースト」と世界観を同じとする「頭文字D」の連載をスタートさせました。走り屋たちの熱い公道バトルを描いた同作は、しげの氏の代表作となる大ヒット作品となりました。
しげの秀一氏のブログやSNSはある?
しげの氏は、雑誌のインタビューなどで顔を出して情報を発信することはありますが、X(旧Twitter)やInstagram、FacebookなどのSNSはやっていないようです。作品の休載といった重要な情報は、作品公式Xや公式サイトなどで告知されています。
しげの秀一氏の主要作品リストを紹介!
初連載作品である「バリバリ伝説」以降に、しげの秀一氏が描いた主要な作品を紹介します。
・バリバリ伝説(1983~1991年 「週刊少年マガジン」 全38巻)
・しげの秀一短編集 リリカル・ナイト・ストーリー(1984年 「週刊少年マガジン」 全1巻)
・しげの秀一短編集 めもりー・すのー(1991年全1巻)
・トンネルぬけたらスカイ☆ブルー(1992年 「週刊ヤングマガジン」 既刊1巻・以下未刊)
・将(1992年 「週刊少年マガジン」 全3巻)
・DO-P-KAN(1992~1995年 「ヤングマガジン」 全10巻)
・頭文字D(1995~2013年 「ヤングマガジン」 全48巻)
・高嶺の花(2014年 「ヤングマガジン」 全2巻)
・セーラーエース(2015~2017年 「ヤングマガジン」 全6巻)
・MFゴースト(2017年~ 「ヤングマガジン」 既刊17巻)
※すべて講談社刊
「MFゴースト」と世界観をともにする「頭文字D」とは?
「MFゴースト」の前作「頭文字D」は、主人公・藤原拓海(ふじわら たくみ)が愛車トヨタAE86スプリンタートレノ(通称:86/ハチロク)を駆って、さまざまな好敵手とのレースを経て最速を目指す物語です。1995年から「週刊ヤングマガジン」で連載がスタートして全48巻が刊行され、累計発行部数は5600万部(2022年12月時点)を突破しています。
漫画だけではなく、TVアニメはシリーズ5期、アニメ劇場版、OVA5作、アニメ新劇場版3作、実写映画1作と数々の映像作品が展開されました。ほかにも、ドラマCD、ゲーム、Webラジオ、パチスロと、さまざまなジャンルでメディアミックス展開しています。
アニメ「頭文字D」の音楽には、エイベックス関連の楽曲を多数使用。ライバルたちとの激しいカーバトルとダンスミュージックが融和して、作品の雰囲気を盛り上げています。TVアニメ「頭文字D」のすべてのオープニング楽曲を手掛けた音楽グループm.o.v.eに所属するMOTSUさんは、「MFゴースト」でも楽曲を制作しています。
アニメ「頭文字D」シリーズは、2023年10月末現在、ABEMA(アベマ)、Amazon Prime Video(アマプラ)、dアニメストア、U-NEXT(ユーネクスト)などの配信サービスで視聴できます。
もう1つの代表作「バリバリ伝説」とは?
「バリバリ伝説」は、1983年から「週刊少年マガジン」で連載がスタートした、しげの秀一氏の初連載作品です。オートバイレースを描いた青春バイク漫画で、高校生の巨摩郡(こま ぐん)がバイクレースの世界にチャレンジし、アマチュアから世界チャンピオンを目指すサクセスストーリーが描かれています。全38巻が既刊で2018年の時点での累計発行部数は2600万部を突破。1986年のOVA2作、1987年の劇場版アニメが、2023年7月に初めてBlu-ray化されました。
1986年に製作されたOVAと1987年に公開された劇場版アニメでは、アイドル歌手の荻野目洋子(おぎのめ ようこ)さんが、ヒロインの伊藤歩惟(いとう あい)の声を演じ、主題歌も担当して話題となりました。
同時期に「週刊少年マガジン」にて連載されていた楠みちはる氏の青春バイク漫画「あいつとララバイ」とともに、80年代のバイクブームをけん引。両作品に登場したバイクは、当時のライダーたちのあこがれの的でした。
「バリバリ伝説」以降はヒット作が出ずに悩んでいた?
しげの氏は、「バリバリ伝説」連載終了後に「トンネルぬけたらスカイ☆ブルー」といった、モーターレース作品ではないジャンルにチャレンジしました。しかし、読者に受け入れられず悩んでいたそうです。WebやYouTubeに掲載されているインタビューにて、当時の心情が語られています。
悩んでいたときに、仲の良かった担当者から「車が趣味でオートバイも大好きなんだから、車のジャンルの作品を描いたらどう?」とアドバイスを受け、それをきっかけに「頭文字D」を描くことになったとのこと。しかし、オートバイ漫画を描いた後で車を題材とするのは安直に感じて、内心抵抗していた部分もあったようです。「これでダメだったら廃業しようと思いつめてました」と背水の陣にあった様子を語っています。
「MFゴースト」作者まとめ
「MFゴースト」の作者はしげの秀一氏で、初期作品には「増刊少年マガジン」掲載の「おれたち絶好調」があります。初の連載作品「バリバリ伝説」で1985年に同作にて講談社漫画賞受賞。1995年から連載開始した「頭文字D」で絶大な人気を得ました。現在は「週刊ヤングマガジン」で「MFゴースト」を好評連載中です。
そんなしげの氏の最新作「MFゴースト」のアニメ1期が、10月1日から放送中されました。未見の方は、人気作品「頭文字D」の世界観を受け継ぐ同作に触れてみてはいかがでしょうか?
(C)しげの秀一・講談社/MFゴースト製作委員会
アニメ『MFゴースト』放送回一覧(動画リンクつき)
話数 | サブタイ(タップで動画へ) | 見どころ |
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1 | 英国からの挑戦者(チャレンジャー) | エッチなRQが登場 |
2 | 衝撃のMFG新世代 | イニDを彷彿させるBGM |
3 | カマボコストレート | ヒロインのビンタ炸裂! |
4 | タイヤマネジメント | カナタと恋の鎌倉デート |
5 | 連携プレー | 藤原拓海の名前が登場 |
6 | 悲運のラリースト | 藤原拓海の過去が語られる |
7 | 4号車の男 | 17歳にしか興味がない男 |
8 | 音声(ボイス)カウント | ヤジキタ兄妹を攻略 |
9 | 時速300キロのドッグファイト | ハイスピードの接近戦! |
10 | アップデート | 逆ラッキースケベ発動!? |
11 | 天才覚醒 | 圧巻の走りをする沢渡 |
12 | うけつがれた感覚 | カナタの才能が明かされる |
13 | 舞いおちる白い死神 | カナタが思い出す藤原拓海の姿 |
14 | 4WDの攻勢 | 雨天を不気味に走行するトヨタ86 |
15 | 駅伝ストレートの明と暗 | 陸奥のGT-R対決 |
16 | 鬼神(きしん)!!沢渡 光輝 | 藤原拓海からカナタへ継承された技 |
17 | 残酷な現実 | 欧州2大ブランドのガチンコ勝負 |
18 | 芦ノ湖スカイラインの悪魔 | 濃霧で脅威のドラテク炸裂! |
19 | ロンサムカーボーイ | トヨタ86GTに迫る獰猛なフェラーリ |
20 | 決着 | わずか50cmの激しいドッグファイト |
21 | 好敵手(ライバル) | 藤原拓海AE86の当時の走り |
22 | ザ・ペニンシュラ開幕 | 藤原拓海の愛弟子が新たな歴史を刻む |
23 | 勇気の代償 | カナタを襲った最大のピンチ |
『MFゴースト』をみた人がよくみている作品