10月13日にカナダ代表戦(MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023)、17日にチュニジア代表戦(キリンチャレンジカップ2023)に臨む日本代表で、大きな注目ポイントとなるのが、左ウイングの人選だ。
カタールW杯後の森保ジャパンは、4-2-3-1と4-3-3を併用する中、左ウイングは6試合中5試合で三笘薫がスタメンと絶対的な存在に君臨。ただ、このドリブラーはこの10月シリーズをコンディション不良によって欠場することが発表されている。さらに、9月のトルコ代表戦で途中出場して左サイドに入った前田大然も怪我で招集を辞退した。
三笘と前田が欠場する左ウイングで最も期待されるのが、中村敬斗だ。今年3月にA代表入りした23歳の新鋭は、6月のエルサルバドル戦で初ゴールを挙げると、初先発したトルコ代表戦では2ゴール。わずか3キャップで3得点と高い決定力を誇る。今回の10月シリーズでは再びスタメンの機会が巡ってきそうで、真価が問われることになる。
中村に次いで左ウイングで起用される可能性が高いのが、カタールW杯以来の復帰となった南野拓実だろう。森保一監督は今回のメンバー発表会見で、南野について「4-2-3-1ならトップ下、4-3-3ならインサイドハーフを基本に考えている。ただ、トップ(CF)もウイングもできるし、カタール・ワールドカップでは基本は左ウイングだが内側に入り込む形でプレーしてもらった。彼の良さを活かしながら、チームの戦術に組み込んでいきたいと思っている」とコメント。会見後に三笘と前田の欠場が決まっただけに、南野の左ウイング起用は十分に考えられる。
そして、今シリーズは左ウイングの3番手になりそうなのが、三笘に代わりに初招集された奥抜侃志だろう。今夏に加入したドイツ2部のニュルンベルクでは、開幕からそれこそ左ウイングで起用され、直近3試合で2ゴールと結果も出している。いきなりスタメン起用される可能性は低いが、途中出場の限られた時間でなんとかアピールしたい。
可能性レベルで言えばマルチな久保建英、浅野拓磨、旗手怜央などが起用される可能性もゼロではないが、10月シリーズの左ウイングはこの中村、南野、奥抜が軸になりそうだ。はたして、エース三笘の穴を埋め、名を揚げるのは誰か。
なお、ドイツ代表とトルコ代表に快勝した9月シリーズの影響もあってか、両試合ともに観戦チケットはすでに完売。10月13日(金)19:35キックオフのカナダ代表戦がテレビ朝日系列とABEMA、10月17日(火)19:10キックオフのチュニジア代表戦はフジテレビ系列で生中継される。
(ABEMA/日本代表)