「無断訪露」で日本維新の会から“離党”となった鈴木宗男議員が、国後島に建設された「日本人とロシア人の友好の家」、いわゆる“ムネオハウス”を激しく批判した日本共産党への恨み節を20年越しに語った。
施設の建設をめぐって、地元業者と鈴木氏の秘書らが共謀し、工事に関わる入札を随意契約した事件。そこで共産党の佐々木憲昭氏が、2002年に衆議院予算委員会で発言したのが「ムネオハウス」だった。鈴木氏と共産党は、それ以来の因縁がある。
鈴木氏は当時を振り返り、「事実ならばいいですよ」としながら、「ロシア人は英語を使いませんから。サハリンに『ムネオハウス』ってのはないんですから」と、その呼び名を否定した。しかし日本中で話題になったことで、鈴木氏にもバッシングがあったといい、そのきっかけとなった「共産党を絶対に許さない」と断言する。
維新の馬場伸幸代表は先日、共産党を「なくなったらいい政党」と発言し、共産党が撤回を求めたが、いまだにしていない。この発言について、鈴木氏は「日本の国を共産化してはいけないという考えで、政治家としての立ち位置を持っている」と同調する。
馬場さんの発言は、「一人の政治家としての見識。何を言っても不思議でない。それを言ったからと言って批判するのもおかしい。私から言わせれば、『ムネオハウス』なんてなかったものを言った共産党は、どう責任を取るのか、私に対して」(鈴木氏)
ロシアへの電撃訪問によって、維新から離党することとなった鈴木氏。元衆議院議員の宮崎謙介氏は、「こういう政治家は非常に希有(けう)なんです」と評する。独自の政治哲学や信念を持っていて、長年の経験から外務省に頼らず、自力でロシア訪問していることから、「批判してつぶすのは簡単なんだけれども、どうやって生かしていくかを考えていくことも一方で大事」と語った。
タレントのくりえみは、「行動力とバイタリティーがあると感じたのと同時に、言葉が極端すぎてしまうのでは」と話す。真意を聞くと納得できる部分もあるが、メディアが一番キャッチーな発言を切り取る現状もあるとして、「彼をうまくコントロールする方がいれば。もったいないなと感じるところもある」とコメントした。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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