東京・台東区にある、区立下町風俗資料館が、風俗という言葉をはずし、名称を『区立したまちミュージアム』に変更することになった。
下町風俗資料館は大正時代の江戸の風情をとどめる街並みを再現して「古きよき下町の文化」に触れられる資料館だ。
しかし台東区の担当者は「風俗という言葉がどうしてもシモのイメージなんです」と嘆く。さらに風俗という言葉を名称に用いていることで、一部SNSでは区の公式アカウントから情報発信ができないこともあるのだとか。
風俗という言葉を辞書で調べると「世間で行われている、日常生活上のいろいろなしきたり。ならわし」という意味だが、なぜ風俗という言葉が性につながる印象を持つようになったのか。
国語辞典編纂者の飯間浩明氏は「たとえば携帯電話を”ケータイ”という風に言ったりしますね。(意味としては)”携帯”というのは”持つこと”ですけれども、これと同じで、風俗営業を”風俗”と略すということがあった。戦後、そういう言い方が使われるようになった」と説明。
性風俗を営業している関係者からは「なぜうちらの商売が風俗と呼ばれるかもよくわからない。ソープランドも、もともと”トルコ風呂”と呼ばれていたのがソープランドに変わった。もし性風俗が風俗という名称を使うのが問題なら、違う名前に変わるのかな」という声が聞かれた。
フットボールアワーの岩尾望は「(資料館の名称は)そのままでもいいような...。”フーゾク”がカタカナだと明らかにエロいし、ローマ字の”FUZOKU”だとエロでしかないんですけど、下町風俗資料館は、これが風俗案内所だと思って入るわけはないから」と、誤解される可能性は低いのではないかとコメント。
対して千原ジュニアは「秘宝館的な“古い(性)風俗の成り立ち、いま現在に至るまで”みたいに思う人がいて、ということでしょうね」と推察した。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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