10月19日(木)シャトーアメーバにて、初代RISEオープンフィンガーグローブ(OFG)-65kg王者YA-MANが記者会見を行い、OFG着用の立ち技格闘技イベント「FIGHT CLUB」の開催を発表した。
8.26RISE大田区大会で初代RISE OFG-65kg王座に就いたYA-MANが“プロデューサー”として動き出した。FIGHT CLUBはYA-MANが旗振り役となって誕生する立ち技格闘技イベントで、YA-MANがブレイクするきっかけとなったOFG着用の立ち技格闘技ルールを採用&大会の模様はABEMAのPPVで配信される。
大田区大会後の「OFGマッチは成りあがるやつがやるためのコンテンツ」という自身の言葉をABEMAのPPVイベントとして実現させた形だ。YA-MANはFIGHT CLUB立ち上げの理由をこう語る。
「自分が思うのは普通のグローブよりOFGで立ち技をやる方が面白いということ。俺の試合を見てもらえば分かるけど、普通のグローブからOFGに変えるだけで、あんなに試合が盛り上がるようになる。俺はいっそのこと普通のグローブの試合がなくてもいいくらいに思っています。
あとは俺自身、OFGの試合を始めて2年でここまで変わることが出来たんで、それを他の選手たちにも実践してほしい。そういう想いがあって、OFGの立ち技の大会を開催したいと思いました」
この言葉通り、他の誰よりもOFGマッチで人生を変えたのがYA-MANだ。2021年5月にRISEでOFGマッチがスタートする際に中心として期待されていたのは山口兄弟(裕人・侑馬)で、YA-MANはなかなか決まらなかった山口侑馬の対戦相手に名乗りを挙げて出場が決まった経緯がある。
いわば“山口侑馬の相手”としてOFGマッチに足を踏み入れたYA-MANは下馬評を覆して山口をKOすると、一躍RISE OFGマッチのエースとなり、2022年6月の「THE MATCH 2022」では当時K-1所属だった芦澤竜誠をKOし、那須川天心VS武尊とは別の世界観で東京ドームを熱狂させた。
初めてOFGマッチを戦ってから約2年半、「当時はクレジットカードの限度額が20万ぐらいだったのが、今は1000万ぐらいまで増えた」と、YA-MANは己と拳で夢と金を掴みとった。
「RISEでOFGマッチが始まった頃、俺は全くの無名で、世間からしたら『YA-MAN、誰それ?』って感じだった。それで俺が会見でめちゃくちゃビッグマウスかましたら、SNSでも『こいつ絶対負ける』とか『無名のくせに意気がってんじゃねえよ』という反応しかなくて。でもいざ試合になったら1Rにダウンをもらって、2Rに逆転KO勝ちするっていつものパターンで、あれから俺の試合が一気にバズったんですよね。
それから段々と『YA-MANっていう面白いやつがいる』って注目されるようになって、戦績的にも6連勝したんです。グローブを変えただけで自分を取り巻く環境がガラッと変わって、まさに拳一つで人生を変えたと思っています。大人になって2年で人生が激変することなんてないじゃないですか。だから俺は格闘技には夢があると思うし、こんな短期間で人生を変えられるなんて夢しかない。くすぶってるヤツらにはOFGマッチで人生を変えて欲しいです」
開催日時は11月19日(日)、OFGマッチでYA-MANと拳を交えた山口兄弟の出場が発表された。OFGマッチは人生を変えるチャンスがあると同時に、生半可な気持ちで戦うことが出来ない危険かつ過激なルールでもある。
YA-MANは「FIGHT CLUBに出る選手には競技はやらないで欲しい。勝ちにいっちゃダメ、勝ちに行くような試合は一切評価しない。OFGマッチはどちらが強いかを決める場でもあるし、自分の想いを表現する場なんですよ。この戦いで自分はどうなりたいのか。どんな想いを持って戦っているのか。それを殴り合いで見せる覚悟を持った選手に出てきてもらいたい」と出場選手には“覚悟”を求めている。
グローブを変えて、人生を変えろ。それがYA-MANとFIGHT CLUBからのメッセージだ。