難敵の初防衛を阻止し、"チャラいだけじゃない"有言実行の戴冠を果たした新王者。嬉しさダダ漏れの中、勝利後に見せた中二病パフォーマンスにハロウィン・コスのラウンドガールはドン引き。中継を見守るファンからも「引いてるやん」「冷めた目で見てる」「ラウガもこのノリは苦手そう…」とご祝儀ならぬ苦言が寄せられる一幕があった。
【映像】“ドン引き”する「ハロウィンコスプレ」姿のラウンドガール
10月21日に後楽園ホールで開催された「Krush.154」。Krushフェザー級王者・森坂陸(エスジム)に篠塚辰樹(MASTER BRIDGE SOUND)が挑んだタイトルマッチは、3ラウンドの判定の末に篠塚が2-0(29-30、29-29、29-30)で勝利。卓越したボクシング技術を持つ篠塚が、トリックスターの森坂の初防衛を阻み、Krush参戦2年半で初のタイトルを掴んだ。
試合前から"負けたら引退"を口にした王者・森坂と傍若無人なパリピ・ファイターとして異質なキャラが悪目立ちする篠塚。しかし、両者のタイトルマッチは試合前の舌戦とは一転、緊張感の溢れる好勝負となった。
試合開始からボクシング仕込みのコンパクトで鋭いジャブを当てる篠塚。森坂もスピンキックや左ハイなど、持ち前の多彩な蹴りで対抗する。ラウンド終了間際には、森坂のパンチを受けた篠塚が自らの顔をグローブで叩き「打ってこい」「効いてねぇよ」と余裕のアピールで王者を挑発する。
2ラウンド、前に出る森坂に「もっと来いよ」と篠塚がニヤけながらワンツー。挑発を繰り返しながらも、前蹴りや精度の高いパンチと篠塚の攻撃には冷静沈着な一面も垣間見える。見る見るうちに森坂は鼻から出血が。それでも得意のバックハンドブロー、スピンキックで反撃を試みる森坂だが、終始冷静な篠塚は軽く受け流すと、完全にリング上は独壇場と化した。
3ラウンド、森坂も右バックハンドやハイキックを次々と当てるが、篠塚の返しの攻撃も重い。やはりボクサーならではの威力と正確さを兼ね揃えたパンチが次々と当たる。苦しくなった森坂も猛ラッシュ、飛びヒザやハイキックを連発し3ラウンドを戦い抜いた。
ジャッジの判定は30-29、29-29、30-29の2-0で篠塚を支持。僅差とはいえ勝利した篠塚は指を立て「フォー」と絶叫。一方、敗れた元王者は深々と四方に頭を下げ、涙を流しながらリングを去った。
ベルトを腰に巻いた篠塚は、トロフィーを受け取ると銃の構えでポーズ。しかし、ファンからは「小学生かよ」「浮いてるな」「これは下品」と大不評。その後もマイクで「ポポポポ〜」と謎の効果音に加えて「Krushのベルト、獲ったらリングからぶん投げてやろうかと思ったんですけど、やっぱ、嬉しいんでやめま~す」と発言。さらに恒例のパーティー告知とやりたい放題の新王者に、この日ハロウィンコスプレでリングを彩ったKrushガールズも引きつった表情。終始真顔だったことに「ラウンドガールの顔w」「引いてるやんw」「ラウンドガールが冷めた目で見てるの草w」「さすがにラウガでもこのノリは苦手そう」との声が多数寄せられた。
色々物議を呼ぶ言動が目立つ篠塚だが、ABEMA解説・石川直生は「プロは結果が全て。遊びよりも練習、それを嘘じゃないと証明してくれました」と戦いぶりを評価。一方この日のゲスト解説で篠塚の友人でもある俳優・モデルの中島健は「単純におめでとうと言葉をかけたいですけど、この立ち振舞いを見ていると…何とも言えない気持ちになりますけど…」と苦笑いを浮かべた。