町田悲願のJ1昇格
【映像】太田宏介「町田に恩返ししたい」と涙

【明治安田生命J2リーグ】熊本 0-3 町田(10月22日/えがお健康スタジアム)

【映像】太田宏介「町田に恩返ししたい」と涙

 FC町田ゼルビアは22日、明治安田生命J2リーグ第39節でロアッソ熊本と対戦し、宇野禅斗の豪快なミドルシュートなどで快勝。この結果、3試合を残して悲願のJ1昇格を確定させた。
 
 勝ち点75で首位に立つ町田にとってはJ1昇格に王手がかかった一戦。2018年にはクラブ史上最高となる4位になりながらも、J1ライセンスを持っておらず参入プレーオフに参加できなかった。2021年には5位となったが、コロナ禍の影響で参入プレーオフが開催されず。2度も涙を飲んで迎えた"3度目の正直"となる今回、自動昇格にあと一歩のところまで迫っている。

 念願のJ1に王手をかけて臨む町田は、この試合に勝利すると無条件でJ1昇格が決定。町田が引き分けた場合は3位の東京ヴェルディ(勝ち点65)と4位のジュビロ磐田(同65)が揃って引き分け以下、町田が敗れても東京Vと磐田が敗れるとJ1昇格が決まる。

 黒田監督は試合前「1年目のチャレンジではありますが、高校生を見ようと大人を見ようと勝ちたいモチベーションは変わらない。今まで同様に、やるからには優勝を目指して頑張る。今年の選手たちは誠実に応えてくれたので、この結果は当然。必ずやってくれると信じている」と選手たちへの信頼を口にして試合に臨んだ。

 大事な一戦で町田は、今季限りで現役引退を発表している太田宏介がキャプテンマークをつけてスタメン出場した。

 試合は37分、町田の右サイドを突破されると左サイドの田辺圭佑がダイレクトで入れたグラウンダーのクロスがそのままゴールネットを揺らした。しかしこのシーンで、ゴール前に飛び出した粟飯原尚平のポジションがオフサイドだったため、ゴールは認められず。

 すると直後の44分にはボックス手前、およそ25メートルほどの距離から宇野禅斗が右足を振り抜くと、強烈な弾道のシュートがゴールネットに突き刺さり、町田が先制して試合を折り返した。

 リードした勢いのまま後半に入った町田は53分、ボックス内でバスケス・バイロンのパスを受けた髙橋大悟がトラップでマークを外して、左足で蹴り込みリードは2点に。さらに61分には、こぼれ球に反応した下田北斗のシュートが相手にディフレクトしながらネットを揺らして3点目を奪った。

 64分、太田は翁長聖との交代が告げられ、キャプテンマークを下田に託してピッチを退く。ベンチ前では控え選手やコーチらに温かく迎え入れられた。その後は危なげない運びで試合をクローズ。プレッシャーのかかる大一番で3-0と快勝し、悲願のJ1昇格を決めた。

 町田はこの勝利で勝ち点78に到達。勝ち点70で2位の清水エスパルスとは8ポイント差となっており、次節のツエーゲン金沢戦に勝利すると自力でのJ2優勝が決定する。
ABEMAゼルつく

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