【スコティッシュ・プレミアシップ】ハーツ1-4セルティック(日本時間10月22日/タインカッスル・スタジアム)
日本時間10月22日に行われたスコティッシュ・プレミアシップ第9節、セルティックはハーツを圧倒。その中心にいたのが前田大然、古橋亨梧、そして旗手怜央だった。3人で獲得したPKの絶好機を旗手が決め切れなかったシーンにファンは歓喜と落胆を味わっていた。
決定的なシーンは、後半最初のプレーだった。2-0のリードで迎えた46分、キックオフから味方のロングフィードに走り込んだのは前田だった。ボックス内で一気に加速し、相手の左サイドバック、アレックス・コクランが処理に手こずったボールに反応してダイレクトでクロスを送ると、これに反応したのは古橋亨梧だ。ややマイナスにズレたボールを近付いて、慌てて追いすがったコクランからファウルを受けてPKを獲得した。
このシーンでキッカーを託されたのが旗手だ。
第8節で1ゴール・1アシストを挙げ、この試合も前田のゴールをお膳立てしていた旗手は、2試合連続ゴールの決定的な場面を迎えていた。そしてボールをインパクトすると、GKが正面向かって右に飛ぶなかで左に蹴り込む、完全に逆を取っていた。入った──。そう思った瞬間、ボールは無情にも左ポストをたたき、外れてしまった。
ABEMAで解説を務めたベン・メイブリー氏が「すぐに攻めようとする姿勢を見せた」と評価したように、キックオフから一気にゴールを陥れようとする動きであり、その中心で日本人選手3人が躍動していた。
ただし、ゴールは奪えなかった。結果的に、この試合は、前田に続き古橋が今季5点目、そして途中出場の岩田智輝が記念すべきリーグ戦初ゴールを挙げただけに、旗手のPK失敗は“日本人4人がそろって得点”の大見出しになるチャンスを逃してしまい、ファンも「オーマイガー」「ポストが憎たらしい」と嘆いていた。
とはいえ、前田の爆発的な加速、古橋のゴールの匂いを感じ取る嗅覚、重積を担う旗手の存在感が際立ったシーンであり、ファンは落胆しつつも、相手を混乱に陥れた一連のプレーを見て大いに期待感を抱いていた。
(ABEMA/スコティッシュ・プレミアシップ)