ブライトンの三笘薫は、10月22日に行われた王者マンチェスター・シティ戦を前に、クラブと2027年までの契約を結んだ。
その額は年俸換算すると約7億5000万、週給だと約1500万円だという。その価値をピッチで示すように、三笘は躍動。世界最高と言われる相手をぶち抜いてみせた。そのプレーを元日本代表・安田理大氏も絶賛し、自身の経験から「俺だったら一週間へこむ」とやられた相手側の心境を代弁した。
日本代表の10月シリーズを体調不良のため辞退していた三笘だが、リーグ戦ではスタメンでピッチに立った。そして王者マンチェスター・シティを相手に素晴らしいパフォーマンスを見せたのだ。
10月22日に放送された『ABEMAスポーツタイム』(ABEMA)では、番組スペシャルサポーターの影山優佳と元日本代表・安田理大がそのプレーを振り返った。特に注目を集めたのが、73分にゴールの起点となったシーンだ。
左サイドで受けた三笘は、イングランド代表でも活躍する世界最高のDFカイル・ウォーカーと対峙。しかし、中へいく動きと緩急を駆使したテクニックで抜き去ってボックス内へと侵入し、中央へとクロスを供給した。このボールは相手にクリアされたものの、こぼれを味方が決めて一矢報いる追撃弾となった。
この場面に安田は「カイル・ウォーカーは1対1の自信があるから、これは相当ダメージを受けている」と話す。番組スペシャルサポーターの影山優佳も「そうか、サイドバックは抜かれるとピンチとか失点の機会になっちゃうから」とうなずくが、安田がさらに守備目線で補足する。
「サイドバックは、1試合で10回の1対1をして9回抑え込んでも、1回抜かれて失点すると自分のせいだと思う。ウォーカーにダメージも与えたし、世界から見ても、ウォーカーを抜いたってことがすごいとまた知らしめた」
安田自身、現役時代はサイドバックでプレーした選手であり、その気持ちはよく理解できるのだろう。「俺だったら一週間へこむ」と“三笘被害者”の心境を語った。
実際に、ウォーカーはこの試合で何度も味方を救うプレーを見せたなかで、三笘にサイドを完璧に破られたのはこのシーンだけだった。ただし、その1回が致命傷となり、“一週間へこむ”結果に。三笘の改めてのすごさと同時に、失点の恐怖と守り抜かねばならないDFの責任感の強さを痛感するワンシーンとなった。
(ABEMAスポーツタイム)