「多発性骨髄腫」を7月に公表、現在も治療を続けている元経産官僚で慶應義塾大学大学院教授の岸博幸氏が、21日のABEMA『NewsBAR橋下』に出演。病気が発覚した経緯や現在の治療状況、また家族や人生、お金との向き合い方について語った。
岸氏は、「去年から疲れやすく、貧血も起きていたので、1月に5年ぶりに人間ドックを受けた。そうしたら血液疾患が発覚し、専門病院に行ったら多発性骨髄腫だと。去年60歳になったから“歳なんだろうな”と思ったけど、医者からは仕事の忙しさも指摘された」と説明。
2月から通院で薬と注射による治療を始め、6月まではそれを継続。「多少数値が改善したので、7月の中旬から入院。抗がん剤を使った治療を行い、それが終わったのが今の状況。現在も通院していて、この秋から新しい薬と注射を使う予定だ。また1週間入院する」と明かした。
主治医には「10年、15年は大丈夫」と言われていることから、「通院は何年もかかるし、完治するかどうかはわからない。であれば、“余命10年”と考えたほうがいいなと。僕は運が良くて、専門病院で紹介状を書いてもらった後、1週間ぐらいで予約が取れた。身体がおかしいと言われたら、みんな大体ネットで調べて不安を掻き立てられるけど、それがなかった」と捉えているという。
病気になったことで、人生観に変化はあったのか。岸氏は「若い頃はけっこう好き勝手やってきた人間だが、この十数年を考えると“人生を妥協しているな”と。結婚が遅く、子どももできてからは、家族のためにお金を稼ごうと仕事も多くなった。その結果、自分がやりたいことをあまりできていなかった」と、これまでの半生について語った。
また、「10年後に死んだら、子どもはそれから先の人生を自分で生きていかないといけない。親が一生懸命ケアしてあげて、強い人間になれるのか。自分は昔放置されて強くなった。もちろん最低限のことはやるけども、余計なことをするのはやめたほうがいいと思った」と家族に対する考え方についても触れた。
さらに、医療費や保険についての考え方も変わったとし、「日本の社会保障・医療制度はしっかりしている。高い薬を使ったり手術をしたりしても、健康保険に入っていれば、高額療養費制度により収入に応じて一定額以上は払わなくてもいい。もちろん入院中に仕事ができなくなった場合の収入という観点での保険は大事だが、医療費に対する心配はそこまでしなくても大丈夫なんだなと実感した」とした。(『NewsBAR橋下』より)
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