“エモい通訳”として選手の気持ちを代弁し続けてきた名物タイ人通訳が、試合後のリングで突如号泣! 団体の粋なサプライズ、そして見るものの心を和ませる出来事に「いい仕事してるからなぁ」「毎週頑張ってるもんなぁ」とファンから祝福の声が殺到した。
10月27日タイ・バンコクで開催されたONE Championship「ONE Friday Fights 38」。ペットガーフィールド・ジットムアンノンとヌンパンニャー・イーグルムエタイの試合後にそれは起きた。
この大会屈指の死闘が繰り広げられ、試合は判定でペットガーフィールドの勝利。しかも勝敗を問わず死闘を繰り広げた両選手に35万バーツ(約145万円)のファイティング・ボーナスが与えられるという大盤振る舞いだったが、この日はさらなるサプライズが用意されていた。
リングアナウンサーのミッチ・チルソンが「2人の選手に拍手を!」とコールするいつものアナウンスのあと、通訳のフランクさんを呼び止めルンピニーのオーガナイザーとともに「今日はさらに、スペシャルなアナウンスがあります」と告げると、彼を指差し「今日はあなたにもスペシャルボーナスをあげちゃいます!」とフライデーナイツの名物通訳にも35万バーツのファイティング(?)ボーナスがプレゼントされた。
戦わずして選手と同じボーナスを手にしたフランクさんは「えっ嘘、ドッキリやろ?」といったビックリ顔から、事態を理解するとリングに崩れ落ちて号泣。涙ながらに感謝の絶叫を響かせた。
「(最初タイ語で話して)いやいや英語で言うよ、ありがとうONE Championshipチーム、ボクのファミリー」の後は、スタッフメンバーの名前を呼んでアカデミー賞受賞のスピーチのような大団円。これにはファンも「これは美味しすぎるだろう」「いつも盛り上げてくれてありがとう」「いい仕事してるからなぁ」「毎週頑張ってるもんなぁ」「なんかいいなぁ」と祝福ムード。
1試合で3人に賞金が出た異例すぎる状況にABEMAの実況である小出アキラも「ボーナスが一気に出まくり、すごい試合になりましたし。おめでとうございます!」とコメントを寄せた。
この「ONE Friday Fights」シリーズがスタートして以来、“ひと癖”あるキャラで選手以上にエモい言葉で、試合後の選手たちの熱い思いを代弁してきたフランクさん。ファンの間でも「この人が出てきたら、ボーナス確定」の声が上がるなど、もはやラッキーパーソン的なキャラクターとしてもお馴染みだ。彼の全力投球の姿勢や、その影響力の強さを知っているだけに、戦わずして得たファイティング・ボーナスに「景気の良い話だな」「最高じゃん、今日のONEは!」と好意的な声が並んだ。