ボディに突き刺さるヒザで悶絶しているところに、追い打ちの右を一閃。試合開始直後の衝撃コンボによるTKOにファンも騒然。被弾とともにマウスピースがリングの遥か遠くへ飛んでいくインパクト大の衝撃決着に戦慄が走った。
【映像】衝撃コンボでTKO マウスピースが場外に吹っ飛ぶ様子
10月27日にタイ・バンコクで開催されたONE Championship「ONE Friday Fights 38」。フリッツ・ビアグタン(フィリピン)とデーパク・バルドワージ(インド)の対戦はビアグタンが試合開始1分13秒、ヒザと右フック"2撃"で試合を終わらせるスピード決着となった。
インドの22歳・バルドワージと、フィリピン期待の28歳・ビアグタンの対決。試合は"トルネード"の異名どおりビアグタンが竜巻のように試合をかっさらっていった。
ゴング直後、ビアグタンの爆発的な打撃をかいくぐってテイクダウンしたバルドワージが主導権を握るかに思われたが、ここはビアグタンがあっさり立ち上がって対処。
するとその直後に衝撃的な展開が。腰が強いビアグタンが組んだままヒザを叩き込むと、バルドワージが顔をしかめて悶絶。動きが鈍った相手のガラ空きの顔面に右フックを振り下ろすと、パンチ、ボディどちらも効いたか、バルドワージが腰から砕け落ちると、レフェリーが試合を止めた。
あまりにもあっさりと心が折れてしまったバルドワージに、ファンも「え?」「はや」「おいおいw」と驚きの反応。スローリプレイでは鋭利なナイフのようにビアグタンのヒザがグサリ。追撃の右によってマウスピースが場外に吹っ飛ぶほどの衝撃で、為す術もなかった。
「気を抜いていたところにもらったか…」「みぞおちに入っちゃった?」など、突然の衝撃決着に困惑の声が上がる中、ABEMAゲスト解説・後藤丈治が「あまりお腹に力が入ってないタイミングだった可能性がありますね。入れ替える攻防のなかでヒザが入ってるので、不意に急所に入ってる」とプロファイターならではの見解を示した。
一方、この日がONE初戦だったバルドワージだが、運悪くクリティカルな一撃を貰い、ほろ苦いデビュー戦となってしまった。