「座りっぱなしで仕事=まじめ・優秀」ではない! リスクと一瞬でできる対策を徹底解説
【映像】一瞬で出来る「座りすぎ対策」
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 オフィスワークなど、長時間座りっぱなしの人が多いとされる日本。それによる身体への悪影響は肩こり・腰痛・眼疲労に留まらず、抑うつや認知機能にも及ぶという。働きながら“座りすぎ”をどう解消すればよいのか。健康スポーツ医としてアスリートのメンタルトレーニングも行う、精神科医の木村好珠氏と考える。

【映像】一瞬で出来る「座りすぎ対策」

 早稲田大学スポーツ科学学術院の岡浩一朗教授によると、日本人の座る時間はテレワークも影響し、平均8~9時間で、8時間を超えると肥満、糖尿病など健康に悪影響がでることも。また、ワーク・エンゲージメントやメンタルヘルスへの関連を示す研究結果もあるという。

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 座りすぎ対策として、個人では30分に1回、3分程度少し体を動かす。動けない場合は、その場や机の下で少しかかとを上げることを推奨している。企業では、「なんで立っているの?」などの周りの視線や空気感をなくすため、「座りすぎは絶対ダメ」など、企業として対策する必要がある。固定の席を持たないフリーアドレス化や、立って仕事ができる環境などが有効だとしている。

━━“座りすぎ問題”をどう見る?

「私は産業医をしているが各企業で問題になっている。座りすぎというか、VDT症候群と言われるものだが、デスクワークで同じ姿勢で画面を見て、体をほとんど動かさない状態でずっといると、血流が悪くなり、腰痛や目の疲労、あるいは精神にも影響するので、心身ともに座りすぎは良くない」(木村氏、以下同)

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━━席を立っていると、サボっていると思われる雰囲気はある?

「そういった企業もまだあるとは思う。ただ、安全衛生委員会などがあるので、産業医たちが少しずつ企業に提言して理解を得ていくことになると思う。また、人間の集中力はそもそも1時間も続かないので、逆に、立ってリフレッシュした方が集中力などにプラスな効果があるので、企業の方はぜひ知っていてほしい。VDT症候群の対策について講義を依頼される企業はかなりあるので、気にしている会社は増えていると思う」

━━おすすめの休息方法は?

「皆さん、休憩時間になると最初にスマートフォンを取るが、それはやめていただきたい。いろんな情報がどうしても頭の中に入ってしまうので自分が求めている情報以外も結構入ってくるので、脳が全然休まらない。また、せっかくパソコンの画面を見終わったのに、スマートフォンの画面を見ると結局変わらないので、ぜひスマートフォンを一度置いて、遠くを眺めるといいかなと思う。ちょっと外に出て、深呼吸して遠くを眺めるような、ぼーっとする時間を作ってほしい」

(『ABEMAヒルズ』より)

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