【ブンデスリーガ】バイエルン8-0ダルムシュタット(日本時間10月28日/アリアンツ・アレーナ)
ストライカーの重要性が証明される場面だった。前半だけで両チームに3人の退場者が出たが、試合はスコアレスのまま後半に突入。バイエルンが攻勢を仕掛けながらも、ゴールをこじ開けられない難しい状況を打破したのが、エースのハリー・ケインだった。
4分にバイエルンのヨシュア・キミッヒ、21分と41分にダルムシュタットの2人のCBが退場する異例の事態となったこの試合はスコアレスで前半を折り返した。
前半はアウェイチームの方がボールを保持していたが、後半は打って変わって数的優位に立つバイエルンがポゼッション。伝統的にカウンターを得意とするチームからすると、引いて守る相手を崩すことはそこまで得意ではない中で、均衡を破る一撃を決めたのがエースのハリー・ケインだった。
ボックス手前でジャマル・ムシアラが自慢のテクニックで3人の相手選手を釘付けにすると、大外でフリーとなったノゼア・マズラウィへとパス。モロッコ代表DFが低くて速いクロスをボックス内に供給すると、ケインが相手DFを左手一本で抑えながら強引に前へと出て、自らの身体を回転させながら低弾道クロスをゴールにねじ込んだ。
このゴールにABEMA視聴者は「やっぱケインやわ」「ケインしてる」「さすがケイン」と反応。ABEMA解説の川勝良一氏も「さすがの決定力ですね」と、イングランド代表FWのゴールを決めきる力を称賛していた。
エースの一撃で均衡を破ったバイエルンはその後、7得点を追加する圧巻のゴールショーで8-0の快勝を収めた。仮にスコアレスの展開が長く続いた場合は焦りが生じる可能性が高かった中で、先制ゴールを決めたケインの役割は大きかった。
(ABEMA/ブンデスリーガ)