【ブンデスリーガ】バイエルン8-0ダルムシュタット(日本時間10月28日/アリアンツ・アレーナ)
新戦力のライマーがレッドブルグループで培った自慢の走力を披露した。自陣からのカウンターで味方選手が個人で右サイドを突破してボールを運ぶと、中央のレーンを爆走。そこにボールが出ると、最後は相手からファウルをもらい、退場を誘発した。
スコアレスで迎えた19分、バイエルンはダルムシュタットの攻撃に耐えると、ボックス手前でボールを受けたレロイ・ザネが右サイドを突破。一気に相手敵陣内まで侵入した。
このドイツ代表FWの突破と同時並行で、コンラート・ライマーが自陣から敵陣までフルスプリントで激走。最後はザネからのパスを受けると、ボックス付近の際どい場所でダルムシュタットDFクラウス・ギャスラのファウルを誘い、主審はPKの判定を下した。
しかし、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の助言をもとに主審がOFR(オン・フィールド・レビュー)を行うと、判定が覆りボックス外でのファウルというジャッジに。一方でライマーを倒したギャスラにはイエローカードから、相手の決定機を阻止した「DOGSO」が適応されてレッドカードへと変更。4分に退場したバイエルンのヨシュア・キミッヒに次いで、この試合2人目の退場者が出る結果となった。
ABEMAで実況を務めた下田恒幸氏が、後に判定は覆ったが「ライマーらしく走ってPKです」と伝えたように、このオーストリア代表MFは走力が自慢の選手で知られている。過去にはザルツブルクとライプツィヒでプレーしており、縦への速い攻撃を持ち味とする「レッドブルグループ」で鍛えられてきた。彼の自慢の走力が数的不利な状況で大いに生きて、相手の退場を誘発してみせた。
(ABEMA/ブンデスリーガ)