11月4日(土)にタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで開催される『ONE Fight Night 16』に三浦彩佳(TRIBE TOKYO MMA)が出場。女子ストロー級MMAマッチで強力なストライカーのメン・ボー(中国)と対戦する。2022年1月にONE女子ストロー級王者のション・ジンナン(中国)にタイトルマッチで敗北を喫して以降、格闘技人生の中で初となる3連敗中。まさに正念場の一戦に向けて話を聞くと「準備はやり切った」という思いからか、この試合に向けた静かな闘志と揺るぎない決意が感じられた。
【視聴詳細】『ONE Fight Night 16』三浦彩佳、1年6か月ぶりのMMA決戦へ
今回の敵はション・ジンナンと似てリーチの長いストライカー。ション・ジンナンとの一戦では組と投げに対応され、打撃を浴びて顔を腫らして悔し涙を流した。そこからの成長、そして進化について三浦は次のように語る。
「長南さんと組みに対処されたときや際の動きはいつも以上に強化しています。そこを見せれたらと。ション・ジンナン戦はタックルをとれずに終わってしまった。タックルとれなかったら次にどうやって動くか。動きが固まってしまうことが多かったので、運動量を増やす。色々な動きをできるようにやってきました」
三浦の強みの一つに、わかってても極まってしまう“あやかロック”がある。今回はこの1点にこだわっていくのか? はたまた、流れの中で、異なるアプローチでのフィニッシュもあるのか?
「グラップリングの時は『(あやかロックを)出さない』といって出てしまった。試合の流れでどうなるかはわからないですけど、いつもよりも、集中というか、試合を色々と想定してやってきたので、そこを出せればと思っています」
さらに今までで最も試合に対する準備をしてきたという自負か、体調の良さもあってか「今までで一番落ち着いているし、集中している」と揺るぎない自信ものぞかせる一方で「組んでみてどうなのか。試合をしてみないとわからない」と警戒も口にする。ただ「1ラウンドで終わっても、2ラウンド、3ラウンドまで行っても、“何が何でも勝ちたい”」とこの一戦にかける強い決意を述べた。
MMAの試合としては1年6カ月ぶりの試合。強敵のメン・ボーを撃破すれば、次の展開も見えてくる。そのシナリオのうちの一つが、開催がささやかれているONE日本大会でのONE女子ストロー級世界タイトルマッチ。ション・ジンナンとのリマッチである。
「(今回の一戦に勝利して)もしあるのであれば、出たい。ただ、日本大会に限らず試合はコンスタントにいつでもできるように『出れますよ』というアピールはしたい。(日本大会でション・ジンナンと)もし、組んでもらえれるのであれば、ですね。正直、この試合の先は考えられないぐらい、この試合に集中しています」
真っすぐ前を見据え、静かに、そして力強く。1年6カ月ぶりのMMAの戦いにかける思いを語った三浦。まずは目の前の敵であるメン・ボーを撃破し、日本大会へ。そこにはファンが望む戦いが待っている。