アグレッシブさが魅力のモデル美女ファイターが、試合中に突如、不可解行動。「笑おうとしても、笑えてない」と解説陣が困惑すれば、我が目を疑う事態に「何があった？」「どうした？」とファンが騒然となる一幕があった。
11月4日タイ・バンコクで開催された「ONE Fight Night 16」で"スーパーガール"アンナ・ジャルーンサック（タイ）とクリスティーナ・モラレス（スペイン）が対戦。試合は１ラウンド開始1分、アンナが突然相手に背を向けて戦意喪失の不可解エンド。モラレスがTKO勝利を収めたが、半ば試合放棄のような展開に波紋が広がった。
“スーパーガール”のニックネームを持ち、最近では水着の広告モデルを務めるなど活躍の幅を広げる19歳ファイターのアンナ。今回はISKA王者でK-1参戦の経歴を持つベテラン選手・モラレスとの対戦だ。しかし、どんどん前に出て打ち合うアグレッシブさが売りのアンナだが、この日は精彩を欠いた動きが波紋を呼んだ。
開始からボディやオーバーハンドの左、コンビネーションとモラレスがキレの良い攻撃を見せる。大きな掛け声を出し次々と打撃を当てるモラレスに対し、やや下がり気味でパンチも単発とキレが全くないアンナ。勘のいいファンもすぐに「スーパーガール動きが悪い」「元気がない」「スーパーガールどうした？」と心配の声が寄せられるほど、気だるさが伝わる重い動きに終始する。
ABEMA解説の大沢ケンジも「今日スーパーガールが…（普段は）もっとグイグイ行くのに…良くないですね」と心配そうに見守るなか、モラレスが放つパンチをアゴに被弾するなど明らかに動きがおかしい。
その後も解説陣から「全然キレがない」と困惑気味のコメントが相次ぐなか相手のパンチを貰い続けるアンナ。その後、ボディストレートを放つなど一瞬反撃を見せたが、さらにモラレスのヒザやパンチの連打を喰らいサンドバック状態となってしまう。
すでに戦う意志が感じられないアンナだったが、1ラウンド終了間際、残り6秒のところで突然対戦相手に背を見せ、リング上を歩き始める謎行動。レフェリーに「もうダメです、やれません」と首を小さくひねり、アンナの異変を察したレフェリーが試合を止めた。
常にアグレッシブな戦いを見せるアンナの無気力試合にファンも「いつもと違いすぎるなぁ」「心が完全に折れてる」「やる気ないじゃん」「何があった？」と騒然。1月にはキック、ムエタイ、MMAの３競技で王者になったスタンプ・フェアテックスとキックルールで壮絶な打撃戦を演じたアンナ。紛れもなくONEの実力者の一角だが、この日は驚くほど元気もなく気持ちここにあらずという様子。
大沢も「普段の試合とビックリするほど違いましたね…」と困惑すれば、ゲスト解説の新井舞良も「オラオラ行くぞ！ というイメージの選手なので、笑おうとして笑えない様子で心配になった」と表情からも明らかな不調を指摘していた。
