日本代表は「ベストメンバー」で、2026年ワールドカップアジア2次予選に臨むことになった。日本サッカー協会は11月8日、11月シリーズに臨む日本代表メンバー26人を発表。森保一監督が記者会見で選考理由などを語った。
今予選はコロナ禍で緊急適応されていた26人枠ではなく23人枠。それでも26人を招集した理由について指揮官は、「大きな理由は、この2試合において怪我人など不測の事態も想定したからです。この26人で1戦目、2戦目で選手を入れ替えることも選択肢として考えている」と説明した。
11月の相手はミャンマー代表とシリア代表という格下だが、怪我の板倉滉、中村敬斗、旗手怜央などは外れたものの、冨安健洋、遠藤航、守田英正、三笘薫、久保建英、堂安律、伊東純也など他はベストメンバーと言える構成。その点について森保監督は次のように語った。
「フルメンバーの捉え方は人それぞれだと思いますが、毎回その時のベストを招集している。他にもフルメンバーと呼べる選手はいます。2次予選を経験の場だけにはしたくないと思っている。2次予選、最終予選、ワールドカップ本大会と続く中、同じ経験を共有することで、よりチームの結束力が高められると考えています」
海外組の中には今週の火曜から木曜に欧州カップ戦、週末に国内リーグ、来週の月曜から火曜に帰国、木曜にミャンマー戦という超過密日程の選手も少なくない。それゆえ森保監督もチーム編成には頭を悩ましたそうで、「2チームを作る構想もありました。1試合目は国内組、2試合目は海外組などの編成です。怪我のリスクは皆さんも心配していると思いますが、もちろん我々も心配しています。コンディションを見て試合に向けたメンバーを決めていきたい」とコメントした。
このベストメンバー構成は、2次予選の厳しさを肌で感じているからでもある。森保監督は「2次予選はそんなに甘くない。カタール・ワールドカップの予選も、ホームのミャンマー戦は10点とったが、アウェーのミャンマー戦は2点しか取れなかった。長距離移動、グラウンドが悪いなどの悪条件もある。ザッケローニさんの時代(2014年大会予選)も2敗している。シリア、北朝鮮は最終予選で戦ってもおかしくない相手だと思っている」と警戒した。
11月シリーズを戦う日本代表メンバーは以下のとおり。
【GK】
前川黛也(ヴィッセル神戸)
大迫敬介(サンフレッチェ広島)
鈴木彩艶(シント=トロイデン/ベルギー)
【DF】
谷口彰悟(アル・ラーヤン/カタール)
中山雄太(ハダースフィールド/イングランド2部)
町田浩樹(ユニオン・サン=ジロワーズ/ベルギー)
毎熊晟矢(セレッソ大阪)
冨安健洋(アーセナル/イングランド)
伊藤洋輝(シュトゥットガルト/ドイツ)
菅原由勢(AZ/オランダ)
【MF/FW】
遠藤 航(リヴァプール/イングランド)
伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス/フランス)
浅野拓磨(ボーフム/ドイツ)
南野拓実(モナコ/フランス)
古橋亨梧(セルティック/スコットランド)
守田英正(スポルティング/ポルトガル)
川辺駿(スタンダール・リエージュ/ベルギー)
鎌田大地(ラツィオ/イタリア)
相馬勇紀(カーザ・ピア/ポルトガル)
三笘 薫(ブライトン/イングランド)
前田大然(セルティック/スコットランド)
堂安律(フライブルク/ドイツ)
伊藤敦樹(浦和レッズ)
上田綺世(フェイエノールト/オランダ)
田中 碧(デュッセルドルフ/ドイツ2部)
久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン)
【日本代表の11月シリーズ概要】
開催日時:11月16日(木)19:00キックオフ
対戦相手:ミャンマー代表
会場:大阪/パナソニックスタジアム吹田
テレビ放送:テレビ朝日系列にて全国生中継/ABEMAにて生配信
開催日時:11月21日(水)23:45キックオフ(日本時間)
対戦相手:シリア代表
会場:ジッダ(サウジアラビア)/プリンス・アブドゥッラー・アル・ファイサル・スタジアム
テレビ放送:未発表
(ABEMA/日本代表)