将棋の竜王戦七番勝負第4局は11月11日、北海道小樽市の「銀鱗荘」で2日目を迎えた。対局は挑戦者の伊藤匠七段(21)が前日に封じた82手目を指し、藤井聡太竜王(名人、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)の手番で再開された。開幕から3連勝で防衛3連覇まであと1勝としている藤井竜王が本局で勝負を決めるか、伊藤七段が巻き返しの1勝を挙げられるか。
【中継】藤井竜王VS伊藤七段 注目の第4局・小樽対局2日目(生中継中)
21歳同士の同学年対決として注目を集めている本シリーズ。小樽市で行われている第4局2日目は、建物の屋根に薄く雪化粧が施されている。ぐっと冷え込んだ窓外とは一線を画し、盤上は1日目から激戦に。角換わり腰掛け銀の出だしから猛スピードで指し進められ、攻め合いから早くも終盤戦へと突入した。1日目に長考を重ねて持ち時間を消費する藤井竜王に対し、伊藤七段は研究範囲内とも見えるほど冷静に対応。藤井竜王の飛車を切る勝負手を見て、伊藤七段が82手目を封じた。
互いに工夫を凝らした勝負術と異例のスピード感に、解説陣からは「次世代のタイトル戦」との声も。後が無くなった伊藤七段が意地の1勝をもぎ取るか、藤井竜王が力を見せつけ八冠達成後初のタイトル防衛を飾るか。激しい戦いが予想される2日目の進行から目が離せない。
持ち時間は各8時間の2日制。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)