積乱雲などから噴出し、地表へと叩きつけるように吹き荒れるダウンバースト。突風に加え、ヒョウやアラレ、大粒の雨などが降ることも珍しくないことから、しばしば災害関連のニュースでも耳にする現象だが、そのメカニズムをコップを使って再現した実験の模様がネット上で話題となっている。
雲研究者の荒木健太郎さんが投稿したこの動画(@arakencloud)では、ドライアイスを入れたコップの縁に、雲の中の雨や雪の粒「降水粒子」の役割を果たすシャボン玉の膜を張るところから実験がスタート。ほどなく、ドライアイスから出た冷たい気体は、シャボン玉の膜の中で大きく膨張していき、やがてその膜を破ると、その冷気が一気にコップの外側へと溢れ出しながら広がることに。荒木さんによると、このドライアイスから出た気体のように、実際のダウンバーストでも、地表へと到達した冷気は周囲へと広がりながら吹く突風となるのだという。
難しい気象現象を直感的に捉えることができるこのユニークな実験に、動画を紹介した投稿の表示数は160万件以上を記録。また、ネット上の人々からは「メッチャ、解り易い!!」「浪漫を感じます」「何度も見てしまう面白さとわかりやすさがあります とても印象に残ります」「わかりやすっ!いい実験だ」といった様々な声が寄せられている。(ABEMA『週刊BUZZ動画』)