<大相撲十一月場所>◇四日目◇15日◇福岡・福岡国際センター
一般人であればその衝撃だけでケガの一つもしそうなものだが、鍛えた力士のタフネスとバランス感覚で、それを防いでいる。序二段の取組で、見た目も音も衝撃的な落下シーンがあったが、何事もなく土俵に戻ってくる力士がいた。
館内からどよめきが起きた一番は、序二段九十一枚目・玉の寅(片男波)と序二段九十一枚目・宮谷(武蔵川)の対戦。立ち合いから鋭く踏み込んだ宮谷だったが、粘る玉の寅にいなされると、完全に後ろを取られ、そのまま抱きつかれるように送り出される格好となった。
こうなってはどうしもようもないという絶体絶命の状態だが、宮谷は正面を向いたまま土俵ぎりぎりまで粘ると、そのまま土俵下へ胸板あたりから落下。むしろ下手に横を向けば肩などを打って痛めると判断したのか「バチン」とも「ドスン」とも聞こえる大きな音に館内がざわついたものの、玉の寅と地面に挟まれるようになった宮谷は、何事もなかったように土俵へ戻り、すたすたと歩いていった。
ABEMAの視聴者からは「すごい音したぞ」「痛そうな落ち方」「普通の人なら大けがしそう」と心配する声が相次いだが、本人は全く問題ないといった様子。なお取組は、宮谷の粘りが通じたのか、玉の寅の足が先に出る「勇み足」で、宮谷が白星を拾う結果となった。
(ABEMA/大相撲チャンネルより)
2025年11月場所 千秋楽
更新日時:2025/11/23 19:08
※ ○=勝ち、●=負け、□=不戦勝、■=不戦敗





