<大相撲十一月場所>◇四日目◇15日◇福岡・福岡国際センター
ポイントを的確に攻めれば巨体だって宙に浮かせることができる。そんな相撲の醍醐味が溢れる一番が、三段目で生まれた。三段目四十七枚目・天(錣山)と三段目四十八枚目・慶天海(阿武松)の一番は、体重112.5キロの小兵・慶天海が切り返しで快勝。その豪快な決着にファンから「三所攻めか!」「風車投げ」と興奮気味の声が殺到した。
33歳のベテラン慶天海は、24歳で身長181センチ、体重157.9キロと、今後さらにたくましくなりそうな天に、立ち合いでひるまず正面からぶつかった。すぐに右の前褌を引き、さらに左の下手を引いて十分な体勢になると、今度は左足を相手の右足にかけるようにしながら、逆方向に体重をかけるような切り返し。頭を胸につけて押し込むような仕草もあり、一瞬の動きの中で、あちらこちらを攻め立てる技術が詰まった一番だった。
切り返しが決まった瞬間は、天の体がふわりと浮き、体がクルッと回転しながら土俵に落ちた様子には館内のファンからも大きな歓声が沸き起こっていた。
(ABEMA/大相撲チャンネルより)
2025年11月場所 千秋楽
更新日時:2025/11/23 19:08
※ ○=勝ち、●=負け、□=不戦勝、■=不戦敗





