日本代表が11月16日、大阪のパナソニックスタジアム吹田でいよいよ2026年北中米ワールドカップ・アジア2次予選のスタートを切る。初戦の相手はミャンマー代表だ。
FIFAランキングでアジア最上位の18位につける日本にとって、同158位のミャンマーは明らかな格下。ただ、森保一監督は組分けが決まってから何度も「油断大敵」と繰り返しており、15日の前日会見でも「当たり前に勝てると考える方もいるかと思うが、当たり前に勝つことほど難しい。相手がどこであっても、最善の準備をして、ベストの力で戦う必要がいる」と語った。プレッシャーのかかる予選初陣という状況を加味しても、できるだけベストメンバーで臨むと読む。
今シリーズの森保ジャパンは、11月8日のメンバー発表以降、相次ぐトラブルに見舞われている。11日に前田大然、12日に川辺駿、13日に伊藤敦樹、古橋亨梧がいずれも怪我と不参加が決まり、15日には来日はしていた三笘薫も同じく怪我で途中離脱。しかも選手たちは合流日がバラバラなうえ、コンディションは直近の所属クラブの試合日程、そして移動の距離や経路によって様々なのだ。そんな簡単ではない状況下だけに余計に、最終的に残った24人(登録は23人)から、森保監督はできるだけ多く主力をスタメンに送り込むはずだ。
GKは6月シリーズ、9月シリーズ、10月シリーズは全て1戦目で起用されるなど信頼を掴みつつある大迫敬介だろう。練習で好調だった鈴木彩艶も捨てがたいが、それでもここは手堅くいくはずだ。
最終ラインは、まず右SBが毎熊晟矢。本来はレギュラー格の菅原由勢よりも合流が1日早いうえ移動の負担もなく、練習ではコンディションが明らかに良さそうだった。リーダーの板倉滉を怪我で欠くCBは谷口彰悟、冨安健洋のコンビが有力。ただ、冨安は疲労を理由に14日は別メニュー調整で(15日は全体練習に合流)、故障癖もあるだけに温存もありえなくもない。その際は左SBに予想した伊藤洋輝をCBに回し、レフトバックに中山雄太という布陣になるかもしれない。CBには町田浩樹と渡辺剛もいるが、いずれも練習合流は15日で、さすがにスタメンでは使いにくい。
セントラルMFは遠藤航と守田英正の鉄板コンビで予選初戦に臨みたいはず。怪我が心配された守田も14日に、「もうまったく問題ない。2試合やるつもりで来ている」と力強く語っていた。それでも森保監督が安全策を取るならば、代役は田中碧になるだろう。
2列目は、まず右ウイングが合宿初日から参加して14日の練習では鋭いシュートも連発していた伊東純也。トップ下は15日のロンドで持ち前の技術はもちろん鋭いスライディングタックルを見せて心身の好調ぶりをアピールした久保建英と予想する。南野拓実や鎌田大地もいるが、10月のチュニジア戦で伊東と好連携しながら見事なパフォーマンスを見せたレフティーにベットするはずだ。
三笘、中村敬斗、旗手怜央と3人を怪我で欠く緊急事態の左ウイングは、森保監督が15日の会見で相馬勇紀、浅野拓磨、南野の起用を仄めかした。練習初日からフルメニューをこなし、コンディション的に有利な相馬が有力だ。
CFは細谷真大がU-22代表から回した追加招集だけに、浅野と上田綺世の二択。9月シリーズと10月シリーズで持ち前のスピードに加え、決定力とポストワークもアピールした浅野の序列が現時点では高いように見える。
21日にはシリア戦もあるが、まずは16日のミャンマー戦でコンディションを考慮しながらもできる限りのベスト布陣を組むと予想する。
▼日本代表の11月シリーズ概要
開催日時:11月16日(木)19:00キックオフ
対戦相手:ミャンマー代表
会場:大阪/パナソニックスタジアム吹田
テレビ放送:テレビ朝日系列にて全国生中継/ABEMAにて生配信
開催日時:11月21日(火)23:45キックオフ(日本時間)
対戦相手:シリア代表
会場:ジッダ(サウジアラビア)/プリンス・アブドゥッラー・アル・ファイサル・スタジアム
テレビ放送:未発表
(ABEMA/サッカー日本代表)