まったく手をつかない豊昇龍に館内騒然 取組後の睨みに元松鳳山「顔じゃないよという雰囲気」
【映像】一体、どんな立ち合いだった? 実際の様子

大相撲十一月場所>◇五日目◇16日◇福岡・福岡国際センター

 大関・豊昇龍(立浪)と前頭四枚目・豪ノ山(武隈)の一番で、立ち合い2分近くにわたって豊昇龍が手をつけず、睨み合いが続いて館内が騒然となる場面があった。取組後も勝った豊昇龍は眼光鋭い睨みを見せ、解説の松鳳山は「顔じゃないよという雰囲気」と困惑気味にコメントした。

【映像】一体、どんな立ち合いだった? 実際の様子

 制限時間いっぱいとなり、仕切り線に立った両者。先に豪ノ山が腰を下ろし手をついたものの、豊昇龍は手をつかず、睨み合ったままこう着状態となった。客席はざわめきはじめ、会場は緊迫したムードに。そのまま睨み合いは続き、客席からは拍手も沸き起こった。

 その後、行司が「手をついて!」と促すと、再び豪ノ山が手をついたが、豊昇龍はまたもや手をつかず。なかなか呼吸が合わず1分20秒ほどが経過し、一旦は仕切り直しとなった。あらためて仕切り線に立つと、最初の睨み合いからおよそ1分50秒後、ようやく豊昇龍が手をついて立ち合いは成立となった。

 取組は序盤、豪ノ山がのど輪で一気に前に出たが、耐えた豊昇龍が押し返して形勢逆転。最後は豊昇龍が豪快に押し出しで圧倒。初日から5連勝となる勝ち星を挙げた。敗れた豪ノ山は4敗目となる黒星を喫した。

 取組終了後も勝った豊昇龍は鋭い眼光をちらつかせ、土俵下の豪ノ山を睨むような表情を見せていた。ABEMAで解説を務めた元小結の松鳳山は「先に手をつけよと、大関からしたらそんな感じでしたよね」とコメント。続けて「大関の立ち合いは遅かった」と指摘しつつ、「顔じゃないよという雰囲気を出してますね」と語った。

 2分近くにわたって睨み合いを続けた両者に、ABEMAの視聴者からも「こわいよ」「ゾーン入ってるな…」「にらみすぎや」「これが闘志です」「豊昇龍さすがに強いな 格が違う」「立ち遅れて勝ってるw」などの声が、一方では「ドルジの血筋」といった声も聞かれていた。(ABEMA/大相撲チャンネル)

【映像】一体、どんな立ち合いだった? 実際の様子
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