【北中米ワールドカップ・アジア2次予選】日本代表 5- 0ミャンマー代表(11月16日/パナソニックスタジアム吹田)
ミャンマー代表戦でFW上田綺世が、日本代表では自身初のハットトリックを達成。その記念ボールは闘病中の友人にプレゼントするという。
CFで先発した上田はまず11分、南野拓実が出した後方からの浮き球を上手くヘディングでねじ込んで先制点。45+4分には堂安律からのスルーパスに反応し、右足でしっかり流し込んだ。そして50分には再び南野のパスに鋭く反応し、最後は右足のチップキックで3点目。いずれもストライカーらしい技術、嗅覚、冷静さが凝縮された素晴らしいゴールだった。
試合後、取材エリアに姿を見せた上田はボールを脇に抱えていた。日本代表では珍しいシーンのため質問が飛ぶと、次のようにコメントした。
「これは僕の友人が今、癌で闘病中なので、そこへ送ろうかなと思います。みんなにサインをしてもらって。男性の若い方です。嫁さんの友達の、みたいな関わりではあるんですけど、ちょっとでも力になれたら」
そしてチームメイトたちのサインについては、「これは海外の文化であって、ハットトリックをしたらボールをもらえてチームメイトにサインをもらうんです。僕はそれをその子に送れたらいいなと思っています」と説明した。
ちなみに、2022年2月に結婚したモデルの妻・由布菜月さんも、この試合をスタジアムで現地観戦。愛妻が見つめる中で日本代表では自身初のハットトリックを記録したのだから、上田にとっては忘れない1日となったに違いない。