【北中米ワールドカップ・アジア2次予選】日本代表 5- 0ミャンマー代表(11月16日/パナソニックスタジアム吹田)
ミャンマー戦における日本代表で好パフォーマンスを見せた1人が、無失点勝利に大きく貢献したDF町田浩樹だ。
ベルギーのロイヤル・ユニオン・サンジロワーズに所属する町田は、飛行機の欠便トラブルに遭いチーム練習合流が試合前日の15日。それでも板倉滉が怪我で招集漏れし、冨安健洋も大事をとってベンチ外となったミャンマー戦は、谷口彰悟とともにCBで先発を果たした。
試合はやはり圧倒的に押し込む展開となったが、町田は数少ない守備機会で持ち前の高さと強さを発揮。とくに190cmの高さを活かしたヘディングは圧巻で、ミャンマー代表のラフなロングボールを何度も跳ね返した。
さらに攻撃面でも貢献。パス出しも素晴らしかったが、とりわけ印象深いのが20分の強烈なミドルシュートだ。敵陣中央あたりで横パスをもらった町田は、惜しくもGKにセーブさえたものの、少しホップするような弾道の素晴らしい一撃には、大観衆だったスタジアムも「おおー!」と大いに沸いた。
試合後の取材エリアで、このシュートについての手応えを直撃質問。「枠に飛ばそうと思って抑えて打って、コースは良いところにいった。入るか入らないかは別にとして、あそこから打てるぞというのを見せておかないと、どうしても引かれて守られてしまう。意識して打ったので、それは良かった」と本人の感触も悪くなった。
練習合流翌日にもかかわらず攻守で存在感を示した町田。冨安、板倉、谷口、伊藤洋輝というカタール・ワールドカップ組も健在だが、「左利きのCBはあまりいないのでそこで違いをつけられれば良いと思うし、自分の特長は空中戦が強い相手に対する時に大事になる。今日そこまでキツい場面はなかったが、もっとレベルが上がってきたら詰めていくところがあると思う」と、手応えとともに21日のシリア戦(サウジアラビア開催)に向けて気を引き締めた。