11月16日から日本で開催されているWRC(世界ラリー選手権)の『フォーラムエイト・ラリージャパン2023』で、注目の日本人ドライバー、勝田貴元(30)が快挙を成し遂げた。
昨年のラリージャパンではホームアドバンテージを活かす形で総合3位を獲得した勝田だったが、今年は大会初日にマシンフロントを大破させクラッシュ。しかし、2日目のSS5、SS6、SS7でトップタイムをマークして挽回すると、この日は、SS9、SS10につづいて、SS13『額田の森』、SS14『三河湖』、SS15『新城市』と3連続でステージを制覇した。勝田はこれらのターマック(舗装路の一般道)ステージで、車両をコースイン側に大きく寄せてタイムを縮める見事なインカット走法を見せつけた。
今回のラリージャパンは、4日間の大会期間中に22区間をタイムアタックし、総合タイムで優勝が競われる。大会3日目となる18日の愛知県は、曇りときどき晴れだったが、ちらほら雪も見られた。特にSS10『三河湖SS』は、コース脇に熊野神社が見える日本ならではの風景のステージとして注目だった。
この日は、SS9からSS16まで合計8ステージが行われたが、今年からTOYOTA GAZOOレーシングのトップチームに昇格した期待の日本人ドライバー・勝田は、なんとうち5回のステージ優勝を果たした。
1日だけでステージ優勝5回という奇跡のような結果を見せた勝田は、3日目終了時点でトップから2分遅れの6位。最終日となる19日(日)のステージで昨年同様、表彰台を狙う。
(ABEMA『ラリージャパン2023 デイリーハイライト』/(C)WRC)