白熱の勝負は騒然の結末 豊昇龍が土俵下に激突した若元春を気遣うシーンも「紳士」「やさしみ」
【映像】土俵下で頭を打った若元春と気遣う豊昇龍

大相撲十一月場所>◇十日目◇21日◇福岡・福岡国際センター

 大関・豊昇龍(立浪)が関脇・若元春(荒汐)を寄り倒しで下して7勝目を挙げた。勝負が決した際、若元春は土俵下へ勢いよく落下。その様子を見た豊昇龍は気遣いを示し、ファンからは「紳士」「やさしみ」といった声が寄せられた。

【映像】土俵下で頭を打った若元春と気遣う豊昇龍

 立ち合い鋭く当たった両者。張って差しにいった豊昇龍が右四つに組むと、若元春も左上手を奪取。だが豊昇龍が右の下手投げから巻き替えてもろ差しになり、最後は土俵際で圧力をかけて寄り倒しを決めた。勝負が決した際、両力士は勢いよく土俵下へ落下。地面に激突した若元春は頭を気にしながら痛そうな表情を浮かべていたが、これを見た豊昇龍は気遣って手を差し伸べ、土俵に上がるのを促していた。勝った豊昇龍は連敗を止めて7勝目。敗れた若元春は6敗目を喫した。

 豊昇龍の勝利を受けて、ABEMAで解説を務めた元小結の松鳳山は「しっかりと寄っていきましたね」とコメント。続けて「若元春は土俵際のうっちゃりも強いので、(豊昇龍は)しっかりと体を寄せて寄り倒した」と繰り返すと、「今日は豊昇龍が立ち合いから自分の形になるのが速かった」と称賛した。

 激闘を制した豊昇龍の相撲に、ファンも「厳しい攻めだったな」「休まず一気に攻め立てた」と大盛り上がり。土俵下で見せた気遣いにも「紳士」「やさしみ」「友情」と注目が集まっていた。
(ABEMA/大相撲チャンネルより)

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