【WWE】RAW(11月20日・日本時間21日/グランドラピッズ)
いま“最も狂暴”な女子レスラーが危険な回し蹴りを炸裂させると、まともに被弾した相手選手がロープ中段に引っかかって宙ぶらりん状態に…。あわやそのまま場外転落かという危険な場面。「引っかかってしもうた…」とファンが固唾をのんで見守った。
WWE『RAW』でベッキー・リンチとザイア・リーが対戦。3週連続して回し蹴りKOを演じてきたザイアの「2人目の犠牲者」であるベッキーがリベンジすべく、因縁のシングル戦での直接対決に臨んだ。
NXTの有望株、キャンディス・レラエとインディ・ハートウェルを回し蹴りでリング上で戦闘不能に追い込んだ“中国武術の達人"ザイア。"ザ・マン"ことベッキーに関しては、7日の『RAW』女子バトルロイヤルの入場シーンで、ザイアが背後から襲撃。猛然とダッシュして背後から突き飛ばし、回し蹴りで場外KO。バトルロイヤルへの出場不能に追い込まれるなど因縁が深い相手だ。
この試合はタフなベッキーの猛攻にペースを握られるザイアが、終始劣勢も真っ向勝負。ロープに飛んで超低空のスピニングキックを繰り出すと、ベッキーもダブルアームから腕ひしぎ十字固めと流れるような攻めで対抗する。
その後ザイアがエアプレーン・スピンからフェイスバスターで落とす大技を出すが、これをベッキーがキックアウトすると、珍しく「なんで決まらないの…」とザイアの表情が歪む場面も。
中でも最もベッキーを追い込んだシーンは回し蹴りでの攻撃だった。リング中央の攻防で、攻守の入れ替わり際にザイアがアームホイップで投げ、すかさずスピニングキック。
これがベッキーの顔面を捉えると、吹っ飛んだベッキーはロープ中段で宙ぶらりん状態に。「引っかかってしもうた…」とファンが固唾をのむシーンだったが、かろうじて場外への落下を免れたベッキーが、ここから息を吹き返す。
場外でザイアはとどめを刺すべく得意のスピニングキックを狙うが、これを見切っていたベッキーがザイアを鉄柱に突き飛ばして形勢逆転。最後はベッキーの"マンハンドル・スラム"に沈んだ。
試合内容としてはトップの一角"ザ・マン"と互角の戦いを演じたザイア。実況も「ここまでザイア・リーが善戦すると思っていなかった。素晴らしい気迫」とその健闘ぶりを称えていた。 (ABEMA/WWE『RAW』)