将棋の順位戦A級5回戦が11月22日に行われ、稲葉陽八段(35)と中村太地八段(35)が午前10時から対局を開始した。2017年の第75期名人挑戦者の稲葉八段と王座1期の中村八段による同学年対決。リーグ上位進出を目指し、注目の一戦を制するのはどちらか。
稲葉八段は2008年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組:7期)で、順位戦のA級も7期目。タイトル経験はないが、2017年に名人戦七番勝負に出場した経験を持ち、棋戦優勝も2回ある。安定した力を発揮する居飛車党で、各棋戦の上位の常連。今期のA級は兄弟弟子対決となった3回戦・菅井竜也八段(31)に勝利したが、星が集まらずに1勝3敗。ひとつでも上位進出を目指すために、是が非でも本局を制したい。
中村八段は2006年4月に四段昇段。竜王戦4組、順位戦は今期がA級1期目となる。2011年に勝率一位賞、2012年に敢闘賞と連勝賞、2013年には名局賞を受賞。2017年度の第65期王座戦で羽生善治王座(当時)を3勝1敗で破り、初のタイトルを獲得した。前期はB級1組をわずか1期で駆け抜け初のA級昇級。開幕から2連敗を喫したものの夏頃に復調し、リーグ2連勝中だ。白星先行を目指し、本局で強敵撃破に挑む。
ともに2000年9月に6級で奨励会入会した同学年の棋士だが、公式戦対戦は少なく、これまでに3戦のみ。いずれも稲葉八段が白星を飾っている。2019年以来4年ぶりの対戦は、トップ棋士のみが戦うことを許されたA級リーグ。本局では両者がどのような戦いを繰り広げるのか。本局の持ち時間は各6時間で、先手は稲葉八段。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)