将棋の立川立飛杯達人戦準々決勝が11月24日に行われ、午前10時から森内俊之九段(53)と阿部隆九段(56)の対局を開始した。注目の決勝トーナメント開幕局。振り駒の結果、先手は阿部九段に決定した。
森内九段は、1987年5月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:19期)、順位戦はフリークラス(宣言)。タイトル獲得数は名人8期を含む通算12期で、十八世名人の有資格者。棋戦優勝は13回を誇る。同い年の羽生善治九段(53)のライバルとして、長年に渡り数々の名局を生み出してきた。早指し戦にも高い適性を見せており、押しも押されもせぬ優勝候補だ。
阿部九段は、1985年6月に四段昇段。竜王戦5組(1組以上:10期)、順位戦はB級2組(A級:1期)。1996年度には将棋大賞の最多勝利賞と最多対局賞をダブル受賞した。2002年度第15期竜王戦挑戦者として羽生竜王(当時)に挑戦したが、フルセットの末に敗退となった。棋戦優勝は2回。今期の達人戦は強豪ひしめく関西予選を突破し、本戦出場を決めた。
これまでの公式戦対戦は10局で、森内九段の8勝2敗。2022年3月の銀河戦本戦トーナメント以来となる対戦では、どのような戦いが繰り広げられるか。
新棋戦・達人戦は、2023年4月1日付で満50歳以上の現役棋士に参加資格が与えられている。第1回の出場者は、東京から32人、関西から18人、シードを含む合計54人が出場。初代「達人」の称号をかけて熱い戦いが繰り広げられている。本戦の持ち時間は各30分、切れたら一手30秒未満。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)