プレミアリーグのアーセナルが、日本代表DFの冨安健洋との契約延長を考えているという。現地時間11月23日、英高級紙『テレグラフ』が報じた。
2021年夏にボローニャからアーセナルに移籍した冨安は、現行契約が2025年6月まで。テレグラフ紙は「既存の契約が残り18か月となっている。1年の延長オプションがあるとはいえ、アーセナルは長期的に冨安を結びつけるための延長交渉の準備をしている」と伝えた。
この動きには、2つの理由があるという。1つ目は、今シーズンの見事な活躍だ。同紙は「10月は見事なパフォーマンスを披露し、クラブ月間最優秀選手に選ばれた。同月の冨安は、12回のボール奪取、8回のデュエル勝利を記録している。ミケル・アルテタ監督は彼の多才さを見極め、両SBにCBと4バック全てで活用している」と、シェフィールド・ユナイテッド戦(10月28日)では移籍後初ゴールを記録した10月の活躍ぶりを讃えている。
2つ目の理由が、冨安に対する他クラブの引き抜きの動きだ。ここ数か月でユベントス、インテル、ミランなどからの関心が噂され、さらに最近もバイエルンが獲得に乗り出すとの報道も出ている。そのため同紙は、「バイエルンのトーマス・トゥヘル監督は冨安のファンで、来シーズンに向けた補強リストに名前を入っているようだ。しかし、アルテタとアーセナルが彼の残留を望んでいるのは明らかだ」と状況を説明している。
この契約延長交渉の行方は要注目だが、まず大事なのは直近の試合だろう。代表ウィーク明けのアーセナルは、11月25日にブレントフォードと対戦(日本時間26:30キックオフ)。クラブ内で評価を高めている冨安のパフォーマンスに注目したい。
(ABEMA/プレミアリーグ)