「最高裁の踏み込んだ判決に感動」 俳優の不祥事と「公益性」めぐる助成金不交付の取り消し 『宮本から君へ』製作会社社長に聞く“映画に罪はない?” ABEMA Prime佐々木俊尚 2023/11/24 18:18 拡大する 2019年、当時公開を控えていた映画『宮本から君へ』に出演した俳優が薬物使用の疑いで逮捕、有罪判決に。この影響で文化庁所管の日本芸術文化振興会から出るはずだった助成金1000万円が交付されないことになった。理由は「公益性に反する」というもの。【映像】公益性に反する罪の重さは? 映画製作会社スターサンズは、不交付処分の取り消しを求め振興会を提訴。一審の東京地裁では、振興会の不交付処分は合理的な理由があるとは言えないとして、違法との判決が言い渡された。しかし、二審の東京高裁では一転、振興会側の「薬物犯罪に寛容だという誤ったメッセージを発したと受け止められる恐れがある」との評価が著しく妥当性を欠いているとは言えないとして、処分は適法に。そして17日、最高裁は「本件助成金を交付したからといって、薬物乱用の防止という公益が害される具体的な危険があるとは言い難い」との判決を下し、逆転勝訴となった。 続きを読む 関連記事