<大相撲十一月場所>◇十四日目◇25日◇福岡・福岡国際センター
勢い抜群の幕内最年少の前に、大きな壁として大関が立ちはだかった。ここまで2敗と優勝争いのトップタイに並んでいた大関・霧島(陸奥)が、前頭八枚目・熱海富士(伊勢ヶ濱)との直制対決を制し、明日の千秋楽を前に単独トップとなった。
十四日目の時点で、優勝の可能性を残しているのは霧島と熱海富士。迎えた結びの一番での直接対決を前に、館内は異様な熱気に包まれていた。1度目の立ち合いは、熱海富士がつっかけてしまう格好となり、不成立。土俵際まで歩いていってしまった熱海富士に対し、霧島は笑顔を浮かべているようにも見えた。
2度目の立ち合いは成立。組み合うと、序盤は体勢のよくない霧島だったが、相手の中に入ると上手く右下手を取って、熱海富士を寄り切りで下した。大関の強い相撲に、館内は大きく沸いた。
この取組を受け、ABEMAで解説を務めていた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「熱海富士は右を差したんですけど、止まっちゃいましたね。一方、大関は右を差して落ち着いていました。おっつけが良かった」「これにより余裕があるんですよ」と指摘。その上で「さすが大関だなという相撲ですね」「ただ私から見ると、こんなに力の差があるんだという。それにちょっとびっくりしました」とも話していた。
大関昇進後、初めてとなる優勝へ向けて大きな白星を手にした霧島。ただ、熱海富士も可能性がなくなったわけではない。千秋楽で白星を収め、霧島が敗れれば優勝決定戦が行われる。大関が2度目となる優勝賜盃を掲げるか、幕内最年少が逆転優勝を果たすか。注目が集まる。
(ABEMA/大相撲チャンネル)
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