普段はオラつく10代ファイターが衝撃KOで勝利。直後、余韻に浸る場面で、敗者のもとに駆け付けた女性ドクターに「ちょっとどいて!」はねのけられ、一気に素に戻る珍事が発生。その後の礼儀の良さなど、設定したキャラ崩壊にファンからは「試合が終わるといい子じゃないか」とツッコミが続出した。
11月25日に後楽園ホールで開催された「Krush.155」で、“狂拳”迅(WIZARDキックボクシングジム)と豊田優輝(BELLWOOD FIGHT TEAM)が対戦。試合は1ラウンドからダウンを重ねた迅が、2ラウンド終了間際に鋭い右を打ち抜いて衝撃KO勝利を収めた。
2年のブランクからの復活と19歳にして苦労も味わってきた迅、試合前には相手をギロリと睨みオラつく場面も見られたが、試合ではその気合を裏切らない戦いを見せた。
1ラウンド、早々と豊田のフックに合わせて狙い澄ました右ストレートを叩き込んで迅が最初のダウンを奪う。豊田もすぐに立ち直り積極的な攻めを魅せるがヒザ、三日月蹴りと迅が一貫して試合をリードした。
2ラウンド、ビハインドを取り戻したい豊田が飛びヒザなど積極的な攻めを見せるが、迅が迎撃して効かせると、再び右のストレートで鼻柱を打ち抜いて2度目のダウン。後がない豊田が前へと出るが、残り10秒、左ミドルに迅がカウンターで右のオーバーハンドを合わせると、豊田が腰から砕けて試合終了。3ダウンと文句なしの内容で19歳の“狂拳”がKO勝利を収めた。
試合後にはこんなひと幕も、勝利の余韻に浸りダンスを決めようとする迅の背後から女性の医師が倒れた豊田に駆け寄り「ちょっとあなたどいて!」と勝者を押しのけてリング内へ…。これに一瞬、迅が「へ?俺何か悪いことした?」と困惑しつつ、オラつきキャラが一転して素に戻る一幕も。
若干オラついたキャラが売りの迅だが一瞬で素になるシーンにファンから「ぶつかってて草」という声や、その後も敗者に駆け寄り頭を下げる律儀さもみられ「試合終わった途端いい子になってる」「ちゃんとお辞儀できるじゃないかw」といった反響が寄せられていた。