【プレミアリーグ】ノッティンガム・フォレスト2-3ブライトン(日本時間11月26日/ザ・シティ・グラウンド)
「まるでチャンピオンズリーグの決勝のようだった」。試合終了後、ブライトンのロベルト・デ・ゼルビ監督はこのようにノッティンガム・フォレストとの激戦を振り返った。
指揮官が世界最高峰の舞台を引き合いに出したのには理由がある。というのも、現在ブライトンは三笘薫を筆頭に怪我人が続出している。今節も前半で2人の負傷者を出し、後半には主将のルイス・ダンクも退場するなど、状況的にはかなり厳しいものだった。
それでも、残されたメンバーで戦い、プレミアリーグでは7戦ぶりの勝利を飾った。試合終了の笛がなった瞬間、指揮官はピッチへと飛び出して喜びの感情を爆発させ、アウェイまで駆けつけたファンも優勝したかのような雰囲気で歓喜に沸いていた。
デ・ゼルビ監督は試合後、「今日は精神と魂が違いを生んだ」と、チームのスピリットを賞賛した。続けて「私たちには良い選手がいて、良いチームなので、常にこのキャラクターを示さなければいけません。 現時点では怪我人が多く、私のキャリアの中でも最もタフな時期のひとつですが、この勝利は大きな祝福であり、とても幸せです。本当に厳しい時期に示した姿勢とキャラクターを誇りに思っています」と、久しぶりの勝利に酔いしれた。
そしてアウェイに駆けつけ、7試合ぶりの勝利の瞬間に立ち会ったサポーターの姿も印象的だった。スタンドの一角では、感情的になっていたデ・ゼルビ監督や選手たちに負けない強いリアクションを示し、苦しみながらも勝ち点3を積み上げたチームを称えていた。
この試合を目撃したファンも「いい勝利、感動した!」「ブライトン優勝」「熱い試合だった」「高校サッカーの延長みたいw」と熱狂の瞬間を共有したようだ。
三笘もコンディションが整わず、今季初めてベンチ外となるなど、ブライトンは怪我人続出や2試合連続の退場者を出すなど逆境に立たされた。だが、そのことが逆に、選手とサポーターの絆をより強固にしたのかもしれない。次節以降も苦しい台所事情が続くことに変わりはないものの、熱いスピリットを武器に勝ち点を積み上げることができるだろうか。
(ABEMA/プレミアリーグ)