【プレミアリーグ】ノッティンガム・フォレスト 2-3 ブライトン(日本時間11月26日/ザ・シティ・グラウンド)
ブライトンにとっては文字通り痛恨だ。11月26日のノッティンガム・フォレスト戦でレッドカードを受けた主将のルイス・ダンクに、3試合の出場停止処分が下る見込みだという。『ミラー』紙など現地メディアが伝えている。
問題のシーンが起こったのは70分だった。ブライトンのMFジャック・ヒンシェルウッドがボックス内でノッティンガム・フォレストのFWカラム・ハドソン=オドイを押し倒してしまう。アンソニー・テイラー主審はプレーを流していたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入によって判定が覆り、ノッティンガム・フォレストにPKが与えられた。
ヒンシェルウッドが相手を掴んでいたことは明確だったが、ボールは仮にファウルがなくても繋がっていたか微妙で、ブライトンの選手たちが判定に猛抗議。とくに納得がいかなかったダンクはテイラー主審に詰め寄り、「過度な抗議」と見なされてイエローカードが提示された。
その直後、ダンクはテイラー主審に対して何やら口走り、そのままレッドカードが食らってしまう。内容は明らかになっていないが、ミラー紙によればかなり汚い言葉で個人攻撃したという。イエローカード2回なら1試合の出場停止で済むが、この場合は一発でレッドカードが出たケースとなり3試合の出場停止処分となる。
ちなみに、主審への抗議による一発レッドカードは、プレミアリーグだと実に12年ぶり。「イングランドの喧嘩屋」として恐れられたリー・カッターモール(当時はサンダーランド所属)が2011年、同じく主審への抗議で退場し、3試合の出場停止処分を受けて以来だという。
この試合はなんとか3-2で勝利したブライトンだが、今後に向けてはまさに緊急事態。ダンクはロベルト・デ・ゼルビ監督がパスカル・グロス、三笘薫と並んで「特別な選手」として名前を挙げる主力中の主力で、キャプテンとしてピッチ内外でチームをまとめる精神的支柱だからだ。
このニュースを見たブライトン・ファンは、SNSに「プレミアリーグふざけるな」、「テイラーはいつもこうだ」、「暴力行為でもないのに3試合出場停止?」、「ダンクがいない試合はいつも苦しい」、「嘘だと言ってくれ」、「痛すぎる」、「キツすぎる」など怒りや悲観的なコメントを書き込んでいる。
ただでさえ現在のブライトンは、三笘、ペルビス・エストゥピニャン、ソリー・マーチ、フリオ・エンシソ、タリク・ランプティ、ジェームズ・ミルナー、ダニー・ウェルベックなど多くの選手が怪我で戦線離脱中。その中でダンクまで欠くのだから、デ・ゼルビ監督にとっては頭の痛いところだろう。
ブライトンは今後、プレミアリーグで12月3日にチェルシー戦、12月7日にブレントフォード戦、12月10日にバーンリー戦という日程。怪我人続出&ダンク出場停止という苦しい状況下で、チームの総合力が改めて試される。
(ABEMA/プレミアリーグ)