2日、神奈川・横浜武道館で開催された「NOAH the BEST 2023」に飯伏幸太が登場。過去2回対戦が組まれるも、いずれも実現しなかった“やり残した”宿命の相手・丸藤正道に対戦を申し入れるファン衝撃のサプライズが発生した。仮に、2024年の新年一発目に予定されている1・2有明「NOAH "THE NEW YEAR" 2024」でこの対戦が実現となれば、ファンにとっては間違いなくビッグなお年玉、最高の新年“プロレス初め”となる。
ついに、そして突然、このカードが電撃決定した。今年1月に新日本プロレスを退団し、11月にAEWとの正式契約が発表された飯伏幸太が、NOAHのリングに降臨した。会場が騒然となったのは第7試合、丸藤が杉浦や潮崎らと組み、ジェイク・リーら5人と対戦した10人タッグマッチの試合直後だ。
リングに登場した飯伏はマイクを握ると「丸藤さん、1月2日、その日は空けておきます」と述べ、丸藤に対戦を要求。すると丸藤が「飯伏、有明のリングで待ってるよ」と短く応じ、かたい握手を交わすと、会場のボルテージが沸点に達した。
この二人の対戦は、ファンだけではなく、何より本人たちが望んだカードでもあった。実現すれば「年間ベストバウト」と期待されたカードは2009年、NOAHのリングで予定されるも丸藤の怪我により実現には至らず。さらに2010年7月、DDT「両国国技館大会」で再び予定されたが、今度は飯伏が練習中にケガを悪化させてしまい欠場。急遽、丸藤の対戦相手はケニー・オメガに変更され、DDTはチケット払い戻しに応じる誠意ある対応をとった。
一度は止まっていた時計の針が、再び動き始めたのは今年10月だ。17日に飯伏が自身のSNSで「本来やるはずであった自分とはできませんか?あの時の責任も兼ねて。あの時とは形が違うかもしれないけど、自分がやり残した事の1つにvs丸藤さんがあります。」と投稿。これに丸藤が「責任なんてとんでもない。この時、本来は飯伏選手とやるはずだった。最初は俺の怪我で流れたんだっけな。お互いが望んでも交わることが無かったりする不思議なプロレス界。」などと応じた。このやりとりを受け、この投稿には多くの「いいね」がついたが、その数がファンの期待の大きさを物語っていた。
現時点では1・2有明のメインカードは拳王vs征矢学のGHCヘビー級選手権試合が組まれている。仮に飯伏幸太と丸藤正道のカードが追加されれば、有明の会場がアツく燃え上がることは必至だ。