麻雀プロ団体の一つ、麻将連合の最高峰タイトル「将王」を決める決定戦の最終・第4節が12月3日に行われ、むく大樹が3戦全勝と完璧な戦いを見せ、トータル4位から大逆転で初の将王位獲得を果たした。
【動画】麻将連合からは小林剛が参戦しているプロ麻雀リーグ「Mリーグ」
むくは前節終了時点で、マイナスポイントを1人で背負う1人沈み状態。3人まとめて抜き去るには、この最終節で圧倒的な成績を残すしかなかったが、そんな奇跡の逆転劇を見事に演じて見せた。
トータル首位の忍田幸夫に約130ポイント離されて始まった最終節だが、1回戦から幸先よくトップでスタートを着ると、2回戦は東場の親番で驚異的な粘りを見せ、さらに南場の親番では役満・四暗刻をツモアガリ。大量得点に成功して、この時点でトータル首位に浮上した。
逃げ切りを狙い手に汗握る最終3回戦は、忍田がトップ目でオーラスに突入するも、ここでむくは優勝への条件となっていた跳満を見事にクリア。最終戦もトップ、最終節は3戦全勝という内容で初の将王を手に入れた。試合後は「びっくりしすぎて実感が湧きません。忍田さんはずっと隙がなくてそれをなんとかしようと3日目に自滅してしまったのですが、なかなか出ない1万6000オールもあり奇跡が起きました。応援してくださった皆様に感謝したいと思います」と喜びを隠さなかった。
【試合結果】
1位 むく大樹 +108.0
2位 三上龍玲 ▲37.4
3位 忍田幸夫 ▲39.9
4位 木村和幸 ▲50.7
【トータル成績】
1位 むく大樹 +32.1
2位 忍田幸夫 +13.7
3位 三上龍玲 ▲15.9
4位 木村和幸 ▲49.9
◆麻将連合 通称μ(ミュー)。1997年設立。最高位戦代表(当時)だった井出洋介が設立。主なプロは忍田幸夫代表、井出洋介のほか小林剛、草場とも子らが所属している。主なタイトル戦は、将王、BIG1、M1。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)