害虫の「トコジラミ」が世界各地で猛威を振るっており、その被害は日本でも拡大しているという。トコジラミが生息するサインはどういったものか、専門家に聞いた。
【映像】夜眠れないほど…トコジラミに刺された時の症状
トコジラミは、暗い場所を好み、日中は狭い隙間に潜むため、発見が難しい。国立環境研究所 室長の五箇公一氏は、大流行した原因に、殺虫剤の耐性がついた「スーパートコジラミ」の存在を指摘し、トコジラミは保健所への報告義務がいらないことから、すでに日本国内でも広まっている可能性を示した。
血が混じった「赤黒いフン」が特徴で、この血糞を見つけたら要注意だ。五箇氏によると、もし部屋でトコジラミの血糞を見つけたら、「駆除業者にお願いしなければならない」。家の隙間に隠れるのがうまく、夜に這い出てきて、人間の血を吸うため、「昼間はなかなか目立たない」と説明。また、刺されると数日間眠れなくなるほどの激しい痒みに襲われるという。
ただ、害虫駆除のトラブルも存在する。トコジラミなどは家庭内で発生するため、いるかいないか分からないのに、「いますよ」と駆除作業をして、高額な請求を行ったり、違法な薬剤を使ったりする悪質業者がいるという。
そのため五箇氏は、発生した場合は、まず自治体に相談し、適切な業者を紹介してもらうことを勧める。一方で、自治体によって補助金も出るものの、ワンルーム1部屋あたり12〜15万円かかるうえ、何回も作業する必要があるとして、「十分業者は選ばなければいけない」ともアドバイスした。
(『ABEMA的ニュースショー』より)