【プレミアリーグ】エヴァートン 3-0 ニューカッスル(日本時間12月8日/グディソン・パーク)
ピッチ内外でニューカッスルを牽引する存在であるキーラン・トリッピアーにとって、エヴァートン戦は“最悪の夜”だった。
79分と86分のエヴァートンのゴールシーンでは、いずれも自らの不用意なボールロストからショートカウンターを食らって失点に関与。90+6分には自分だけ最終ラインを合わせることができなかったことでオフサイドを取れず、エヴァートンのFWベトに独走ゴールを許した。
失点トリプル・エラーというまさに“悪夢”とも言うべきパフォーマンスだったイングランド代表DFに対して、地元メディアはどのような評価を与えているのだろうか。
英メディア『90 min』は、採点10段階でなんとトリッピアーは最低の「採点1」。「普段は頼りになるサイドバックによって忘れられない夜」と綴った。また『Sky Sports』も同じくチーム最低の「採点4」を付け、「意識を失ったかのようにボールコントロールを失ってマクニールに先制点を奪われた。さらに信じられないことに、トリッピアーはその直後にほぼ同じミスを犯した」と批判した・
一方で、ニューカッスルの地元メディア『Chronicle Live』は、トリッピアーはチーム最低タイとなる「採点5」の評価を付けたが、情状酌量の余地があるという立場だった。
寸評では「後半に2つのミスがあったが、いずれも疲労のせい。右サイドバックには珍しくオフの夜だった」と、失点に関与したシーンは連戦が続いた影響が出たと擁護した。
現在のニューカッスルはプレミアリーグで最多の13人もの離脱者がおり、その中でもDF陣は深刻だ。スヴェン・ボトマン、ダン・バーン、マット・ターゲットが不在のため、ただでさえ選手層が薄い最終ラインの選手たちはチャンピオンズリーグとプレミアリーグの試合に出ずっぱりの状況が続いている。中でもトリッピアーは両コンペティションの全試合にスタメン出場中で、33歳だけに流石に疲労がピークに達している。
実際に失点シーンを見返すと、トリッピアーは完全にボールタッチ感覚を失っており、自らの思考と足下の感覚が繋がっていないようにも見えた。
それでも日程は相変わらず過密で、次の試合は中2日で現地時間12月10日のトッテナム戦。明らかに疲労が溜まっているトリッピアーを、エディ・ハウ監督は再びスタメン起用するのか。注目される。
(ABEMA/プレミアリーグ)