【プレミアリーグ】クリスタル・パレス 1-2 リヴァプール(日本時間12月9日/セルハースト・パーク)
VARは際どいシーンを見逃してくれなかった。リヴァプールのDFジャレル・クァンザーDFが自陣ボックス内でクロスをクリアした際に、実はボールではなく相手FWを蹴っていた。当初は主審も流してプレー続行となったが、VARからの通信があり接触から1分50秒後にプレーが止まり、PKの判定となった。
スコアレスで迎えた53分、クリスタルパレスは左サイドに流れたウィル・ヒューズがボックス内にクロスを入れると、これを何とかリヴァプールの20歳CBクァンザーがクリアした。
そのままプレーが流れた1分50秒後、主審はVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)からの助言でプレーを中断する。OFR(オン・フィールド・レビュー)でクリアシーンを確認すると、ジャン=フィリップ・マテタが先にボールを触った後に、クァンザーが足を蹴っていたことが発覚。これにより主審はクリスタル・パレスにPKを与え、マテタがチャンスをきっちりモノにして先制に成功した。
実際のプレーから2分弱後に判定が覆ったことを受けて、リヴァプールを応援するABEMA視聴者からは「嘘だろぉ…」、「いまさらかい」、「これは流石にPK」、「あれはまあファウルやな」、「VARはやっぱりサッカーを変えた」などのコメントが寄せられた。
この場面で賛辞を贈りたいのがVARの判断だ。主審や副審が確認することができなかった接触を流すのではなく、数分後であってもレフェリーに伝え、該当シーンをチェックさせた。この試合の前半にも、遠藤航のボールロストからリヴァプールがPKを献上したシーンも、VARとOFRの介入でPKが取り消しになっていた。
今季のプレミアリーグは誤審が事あるごとに話題になっているが、この試合に関してはVAR担当と審判はルールに則りきっちり仕事を果たしていたと言えるだろう。
(ABEMA/プレミアリーグ)