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【映像】不倫夫への復讐!?あえて離婚を先延ばし!
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 夫婦が婚姻関係を解消する“離婚”は複雑で、実は成立まで何年もかかるケースも珍しくない。こじれる理由の第一はお金。夫婦で築いた財産を分ける財産分与は半々が基本だが、お互いの主張でもめる原因になることが多い。そしてやはり譲れないのは子どもの親権だ。

【映像】不倫夫への復讐!?あえて離婚を先延ばし!

 結婚してもしなくても、離婚してもしなくても、万が一に備えるのは大事なこと。さらに、夫への復讐としてあえて先延ばしにするケースもあるという。意外と知らない離婚について、専門家と当事者と共に『ABEMA Prime』で話を聞いた。

■離婚するまでの流れ

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 離婚には協議離婚、調停離婚、裁判離婚の3つがある。夫婦間の話し合い、いわゆる協議で合意できないと、調停委員を交えた話し合いで決める離婚調停が行われる。それも不成立の場合、裁判の判決で決定することになる。

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 調停離婚の平均審理時間は約8カ月(2020年に成立した場合)。丸の内ソレイユ法律事務所代表弁護士の中里妃沙子氏は「月1回から2カ月に1回、家庭裁判所に出向き、調停員男女1人ずつと面談して、双方が合意に達すれば離婚となる。その後、役所への報告的届出として、離婚届と調停調書を10日以内に出さなければいけない」と話す。

 また、「離婚後は単独親権なので、夫が取るか妻が取るかの2択。話し合いがうまくいかないと調停不成立で、次は裁判離婚で裁判所に決めてもらうことになる」と付け加えた。

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 離婚裁判は自動的には起こらず、どちらかが訴訟して初めて始まるもの。「調停は原則本人も行くが、裁判になるとだいたい代理人として弁護士をつけるので、当事者が行くことは稀だ。また、裁判所も月~金、午前10時~午後5時までの役所なので、仕事の関係で出られないということもある」。なお、離婚裁判の平均審理期間は約1年2カ月(2020年)で、財産分与がある訴訟は約1年半となっている。

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 2021年の離婚件数は18万4384件、うち14%が話し合い(協議)以外で、裁判離婚は約1%(1944件)。中里氏は「多くは話し合いで決まっている。また、日本の離婚件数は、非婚化も進み減ってきている」と話した。

■モラハラ夫に悩むアラフォー主婦

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 結婚生活中は夫のモラハラに悩んでいた、18歳と6歳の子どもがいるアラフォー主婦のmaronさん。別居後、相手から「内容証明」で離婚の申し出があり、離婚調停を経て、現在は裁判中。「4、5年やっている。夫が何度も面会交流を請求しているが、暴言や暴力などで会わせられない。それと親権についてを10セットぐらい繰り返して、夫が最高裁に上告、そして棄却。埒が明かないので私から離婚を請求し、今は財産分与で1年近くもめて、やっと来年に離婚できる見通しだ」と話す。

 最ももめているのは親権問題。「今まで育児して来なかったのに“子どもは俺が好きだ。俺がいないと子どもは駄目だ”と、しつこく主張してくるので終わらない」。

 さらに、財産分与で二世帯住宅のローンを払うよう言われているという。これに中里氏は「住宅ローンは基本的にマイナスの財産分与の対象にはなるが、財産分与はプラスの財産が出た時だけ分ける制度。銀行からの借り入れが夫の名義であれば、maronさんは払わなくていい可能性が高い」との見方を示す。

 さらに、maronさんが別居から4、5年経っていることを聞いた上で、「それぐらい期間が長く、maronさんに何も責任を負うべきようなことがなければ、モラハラとも合わせて離婚できるだろう」とした。

■あえて離婚を先送り 婚姻費用をもらい続ける20代後半妻

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 一方で、離婚を先送りしているのが、20代後半のすいようびさん。結婚1年半で夫の不倫が発覚し、すいようびさんから離婚を要求。別居後、現在は婚姻費用と離婚について調停中だ。すいようびさんは“別居期間×婚姻費用”の支払いを求め、応じない場合は離婚を先送り。夫の要求は低金額での早期離婚だ。

 すいようびさんは「不倫された慰謝料の相場が低いので、婚姻費用をもらい続けて、慰謝料を上回る金額を得たいと考えている」と率直に話す。

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 婚姻費用とは、家族(夫婦)が生活していくために必要な費用。婚費(こんぴ)とも略され、夫婦は収入や役割に応じて分担する義務がある。別居した場合、家事や育児の分担が難しくなるため、収入が高いほうが低いほうに支払うことになる。例えば、夫(会社員)の年収が400万円、妻(パート)が100万円、子ども1人がいた場合、夫から妻に月額6~8万円の婚費を支払う。

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 夫が不倫した場合の妻への慰謝料は100~300万円が相場。中里氏は「すいようびさんはお若いのもあり、裁判所が仮に不貞を認めて慰謝料を認めたとしても、100万円からせいぜい150万円ぐらいだろう。婚姻費用をずっと取り続けるというのは、ある意味セオリーだ」と述べる。

 とはいえ、早く決着をつけたいという思いもあるのではないか。中里氏はさらに「夫が有責配偶者の場合、向こうから離婚したいと思ってもできない。夫がパワーバランス的に低い位置にいて、一番望んでいるのはいち早い離婚だとすると、例えば離婚まで3年かかるのだとしたら“3年分の婚姻費用+慰謝料を一括で払ってくれるならいつでも離婚する”と提案する。マイナスの気持ちを持ち続けるのではなく、相場より高いお金をもらって新しい人生を歩める可能性もある」とした。

 そうした上で、「お互いに憎み合ってしまう前に、もう少し冷静な時に話をするというのはなかなかできないが、こういう機会を通して離婚について知った上で、どこが問題点になるのかをお互いに分かっておくと期間を少し短縮できると思う」と述べた。(「ABEMA Prime」より)

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