麻雀プロ団体・最高位戦日本プロ麻雀協会の最高峰タイトル「最高位」を決める最高位決定戦の最終・第5節が12月16日に行われ、竹内元太が2年連続2度目の最高位に輝いた。第4節まで僅差ながら首位だった竹内だが、最終戦まで優勝の行方が見えない大激戦。ぎりぎりで耐え抜き、近藤誠一以来7年ぶりとなる連覇の快挙を成し遂げた。
【映像】最高位戦日本プロ麻雀協会のプロも多数参戦するプロ麻雀リーグ「Mリーグ」
第4節終了時点で首位の竹内と2位の坂本大志は、わずか6.1ポイント差。決して大きくないアガリ1回分でもひっくり返る僅差だった。注目の1回戦、竹内は東1局1本場から満貫のツモアガリを決めてリードを奪いトップを獲得。続く2回戦もオーラスで2着に浮上するなど、坂本との差を広げた。3回戦も終盤まで坂本に対してリードを奪い、このまま逃げ切り濃厚かと思われたが、最終盤に坂本が猛反撃。最終戦を前に、竹内のリードは47ポイントにまで広がっていたが、トップ・ラスを決められるようなことがあれば大逆転負けを喫するという状況だった。
そして迎えた最終4回戦だが、開始早々に竹内、さらには太田安紀に放銃し、あっという間にラス目に。南1局1本場では3副露しながら、役満・字一色のテンパイにこぎ着けて見せ場を作ったが惜しくも流局となった。その後もなかなか得点チャンスに恵まれず、我慢の展開を強いられた竹内だったが、ライバル坂本も失点が続き、最終的には竹内
がラス、坂本が3着で終了。大逆転は起こらず竹内の逃げ切り優勝となった。
ハラハラの展開ながら、連覇を果たした竹内は「先輩方がとても強く、正直諦めそうになった瞬間もあったが、展開に恵まれて最高位を獲得できた。昨年と違い、現最高位という立場での勝負はとてもプレッシャーが強かった。いつも一緒に練習してくれる先輩・後輩、今日見てくれている両親、日頃麻雀を教えている生徒さんに感謝を伝えたい」と、ホッとした笑みを浮かべていた。
【試合結果】
1位 村上淳 +52.5
2位 太田安紀 ▲6.0
3位 竹内元太 ▲18.1
4位 坂本大志 ▲28.4
【最終成績】
1位 竹内元太 +62.0
2位 坂本大志 +45.6
3位 太田安紀 ▲32.3
4位 村上淳 ▲78.3
◆最高位 最高位戦日本プロ麻雀協会の最高峰タイトル。A1リーグは全12節、48半荘のリーグ戦を行い、上位3人と前年優勝の最高位の4人で決定戦を行う。決定戦は1日に半荘4回戦の5日制で、計20回戦行われる。
◆最高位戦日本プロ麻雀協会 1976年に設立。東京、関西、東海、北海道、新潟、九州、東北に拠点があり、所属会員数は約700人。主なプロは金子正輝、近藤誠一、村上淳、鈴木たろう、石橋伸洋、茅森早香、石井あや、大平亜季ら。主催タイトル戦は最高位、女流最高位、最高位戦Classic、發王戦、新輝戦、女流名人戦、新人王戦。代表理事・新津潔。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)