2012年にメジャーデビューしたGENERATIONSは、記念すべき10周年を祝う『GENERATIONS 10th ANNIVERSARY YEAR GENERATIONS LIVE TOUR 2023 "THE BEST"』を2023年3月よりスタート、12月13日に完遂した。
『THE LOVE』は、全国3公演のみの開催となりGENERATIONSがこれまでに生み出した数多くの楽曲から、厳選された名曲をオーケストラアレンジでお届けするライブ。通常の公演とは一味も二味も異なるクラシックなライブに仕上がっている。
【映像】バズるTikTok撮影に挑戦するGENERATIONS
ABEMA TIMESでは、昨年12月に初日の愛知公演を終えた数原龍友、中務裕太にインタビューを実施していた。しかし数原の新型コロナウィルス感染により12月19日、20日に公演予定だった『GENERATIONS ORCHESTRA LIVE 2023 "THE LOVE"』の延期が発表、3月11日(月)に振替公演を行う。今回、振替公演が決定したことを受け、当時のインタビューを紹介する。
『THE LOVE』に込めた思いに加え、「こんなに幸せで忙しい日々は、今まで生きてきた中でなかった」という10周年イヤーの感慨まで、微に入り細に入り語ってくれた。
【※この内容は2023年12月に取材したものになります】
初日を迎え数原「実は…相当落ち込んでます(苦笑)」
――『THE LOVE』初日の愛知公演(2023年12月7日)を終えたばかりです。いかがでしたか?
数原: いやー、実は…相当落ち込んでます(苦笑)。自分たちにとって悲願のオーケストラライブだったので「やっと開催することができた!」と喜ばしすぎて、思いが空回りしてしまいました。練習通りにできなかった部分が多かったので、引きずっております…。ただ、ライブの初日はいつもこんな感じなので、逆に言えば、初日でしか見られない・感じられない緊張感が自分たちにも、見てくださる皆さんにもあったのかなと思います。10年目にして、初めてのような感じでした。
中務: 確かに。最初は独特の雰囲気で、僕たちも空気を掴むのがいつものライブとはまた違う感覚があって難しかったです。けど、新しいライブがまた1個できたという実感もありました。10年間やってきて新しい形のライブを作れたのはありがたいことですし、これがまた僕たちの武器にもなるとも思っています。
――今回は限定された3公演のみなので、PPVでご覧になる方も普段より多いかもしれません。楽しみにしている皆さんに、こだわりなどを教えてください。
数原: とにかくかっこいい大人なGENERATIONSが見られます。「ジェネって、こんなにかっこよかったんだ…!?」と思ってもらえるはずで、こだわった部分です。これまで自分たちは積極的にバラエティ番組に出させてもらったり、ライブでも自分たちを紹介するアンセム的な楽曲で盛り上がったりするので、普段はとにかく距離が近いことを意識していました。今回はそこをがらっと変えたんです。
僕を含め30歳を超えているメンバーもいますし、30歳に近づくメンバーも増えてきたので、今の大人なGENERATIONSというか、等身大でスマートな姿を見せられたらいいよね、と。なので、かっこいい、フォーマルな自分たちを見てください!
中務: オーケストラと一緒にやるので、普段はいないストリングスチームが入ったりして、音楽により厚みが出ているところもポイントになっています。CDやサブスクの音源とは一味違う、立体感のある音楽が聴けます。新しいジェネの一面を感じながら楽曲を聴いて、僕たちのパフォーマンスを見てもらえると、新鮮な感覚で見られるはずです。
――皆さんは2020年、オンラインで『BALLAD BEST ~ORCHESTRA LIVE~』を開催しました。GENERATIONSとオーケストラの親和性の高さを非常に感じましたが、あのときの経験も『THE LOVE』には生かされていますか?
中務: そうですね。あのときに1回経験したからこそ、今回はまた違う感じで「こういう音を入れたい」というアイデアがいろいろ出てきました。経験はすごく生きているなと感じます。
数原: うんうん。加えて、あれから3年くらいたって、自分たちもその間にお仕事で様々な経験をしたり、いろいろなものを見させてもらえたので、3年前から進化していろいろ詰め込ませてもらいました。
楽曲のアレンジで言うと、いつもは割と足し算していく感じなんです。『THE LOVE』では楽器編成も多いので、反対に引き算を多くしていきました。例えば、いつもは僕が歌っているけど、その部分をサックスで弾いてもらおう、とか。逆に楽器を少し押さえて歌を聴かせる部分もあったりして。そうした作り方の差があります。
――そして、今回3公演のみというのもまたキーですよね。
数原: そうですね。3公演ってすごく名残惜しいですし、メンバーとも「もっとやりたいよね」と話しています。この3公演を終えたときに、皆さんに「めちゃくちゃ良いライブだったよね!」と思ってもらえれば思うほど、どんどん価値がつくのかなとも思うんです。だから、今後もし「GENERATIONSがまたオーケストラライブやるよ」となったとき、みんなが「行きたい!」と手の挙がるライブになってくれるかは、今回の公演にかかっていると思っています。プレミアムなライブになってくれたら、という願いがあります。
――趣向を凝らした構成の中で、特に「見てね」というパートはどこですか?
数原: パフォーマーもボーカルも、みんなそれぞれソロのコーナーがあります。フォーカスされる瞬間が、一番見どころなんじゃないかなと思います。個々に全然違う表現をしますから。
中務: これまで僕のソロを見ている方はわかると思うんですけど…今回もいっぱい回ってます(笑)。以上です!
――中務さんの踊りといえば、『GENE高』初回ゲスト・香取慎吾さんのインタビューで、「ジェネの中だと彼の踊りが一番好きです。ダンスとして好きなタイプが中務くんだった。本人に言おうと思っていたのに、言い忘れた~…!」とのことでした。
中務: 香取さん、そんなことをおっしゃってくれていたんですか!?すごく嬉しい!!ありがとうございます!…なんか、最近は番組のダンスのコラボ企画に呼んでいただいたりすることも、おかげさまで多くなりました。『2023FNS歌謡祭』に出演したときも、SNSで「GENERATIONSの人がすごかった」みたいに書いてくれている方がたくさんいたりして…。GENERATIONSにとって自分が一つ力になれているような実感があるので、素直に嬉しいですし、改めて自信にもなっています。
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――2023年を振り返ると、グループにとってはどのような1年でしたか?
数原: こんなにいろいろなところを飛び回って、バタバタして忙しくさせてもらったのは10年振り返ってもなかったんじゃないかな、というぐらいの1年でした。今年は10周年イヤーとして、自分たち自身も今までの活動をサポートしてくれたDREAMERSの皆さんに直接会いに行って、元気づけられたらという理由で足しげく全国を飛び回りました。でも行く先々で、逆に僕たちがさらに元気に、笑顔にしてもらえる時間が多かったんですね。本当にこんなに幸せで忙しい日々は、今まで生きてきた中でなかったと思います。
――DREAMERSの皆さんにとってもうれしい言葉かと思います。
数原: そうだといいです。あと印象的だったのは、2023年の夏は全国各地で開催されたフェスにもたくさん参加させていただきました。フェスでは、ほかのアーティストの皆さんのライブが見られるよさがあって、生で音楽を感じてすごく楽しかったです。とにかく音楽に触れた1年でしたね。
中務: うん、わかる。フェスを見ていて感じたのは、新しいグループがたくさん出ているなあって。新世代のグループは見ていてすごく面白かったです。僕たちとは違うアプローチでパフォーマンスしたりするので、キャリアが浅いから舐めてかかるとかは一切なく、自分なりに吸収できるところはしたいと思いながら見ていました。特にBE:FIRSTは今年たくさん見させていただいて。吸収したいところがたくさんあったのですごく刺激を受けましたね。
――個人的に、2023年成し遂げたこと、もしくはできなかったことはありましたか?
数原: 10周年イヤーだったので、自分も本当に原点の原点に還ろうと思って、ストリートライブをやりました。僕としては、自分がどれくらいできるんだろう、自分の歌声でどれだけの人の足を止められるんだろう、というのを試してみたかったんです。一人武者修行とでもいうか。10周年だからこそ、そこまで1回戻っていこうと思ってやってみました。それが今年成し遂げたことであり、でもまだ47都道府県全部を回りきれていないので、成し遂げられなかったことでもあります。始めてみた挑戦としてはすごく良かったかなと思っています。
――メンバーや周りの皆さんから、コメントはありましたか?
数原: 「TikTokで流れてきたよ!」とか言われましたね(笑)。「あんな意気込みやってたんだね」、「ストリートライブやってるんだ?」と先輩たちにも言われて、びっくりされましたね。だからこそ、やってよかったとも思いました。
…やって気づいたことが「GENERATIONS」という名前は、意外とストリートライブをやるような人たちじゃないところにあったんだな、ということでした。だからこそ、いい意味での裏切りになったんじゃないかと思います。僕は裏切りって、ときにエンタテインメントのサプライズだと思うんですよ。とにかく歌と音楽と触れ合う時間を長く持てたので、やってよかったです。
――中務さんは今年いかがでしたか?先ほどのお話にもありましたが「ダンスといえば中務さん」というイメージが世間的にもついてきた印象です。
中務: 本当にありがたいです。特に『FNS歌謡祭』はやりがいがありました。準備期間はほぼなかったんですけど、僕は時間をかけたからといっていいものができるとは思っていないので、前日リハのときに思いっきり集中して詰め込み、気合いを入れてやらせていただきました。
一緒に踊った7人の構成は、一番上がNAOTOさん(三代目JSB)、次がKENZOさん(DA PUMP)、僕は3番目の年齢だったんです。キャリアもあったので、正直、負けたくない気持ちもあったけど、ラウールくん(Snow Man)、SOTA(BE:FIRST)、(川尻)蓮くん(JO1)、K(&TEAM)と新世代を彩るメンバーとご一緒できて、その融合は一緒に踊っていてすっごく楽しかったです!
SOTAとは「今度ごはん行きましょう」という約束もできたから、一緒にいろいろ語り合いたいです。みんな、もともとGENERATIONSを聴いてくれていたり、この前のライブも見にきてくれたりもしていて、なんか心のどこかでつながってる感覚があるんですよね。先輩・後輩関係なく、僕としては同じ日本のエンタテインメントを盛り上げる同志の感覚でいます。
『GENERATIONS ORCHESTRA LIVE 2023 "THE LOVE"』は3月11日(月) 18時30分よりABEMA PPVにて生配信される。
詳細ページ:https://abema.tv/live-event/804f7ce4-ffed-4ac5-9b33-4ce552757081
取材・テキスト:赤山恭子、写真:提供
GENERATIONS ORCHESTRA LIVE 2023 "THE LOVE"
▼出演者
GENERATIONS
▼配信日時
3月11日(月) 17:30 番組開始、18:30 開始
※2023年12月20日に開催を予定しておりました公演の振替公演となります。
※2023年12月20日の公演を購入した方で、返金希望申請をされていない方は、改めての購入いただかなくてもご視聴いただけます。マイページ > ペイパービュー より、本公演が表示されていることをご確認ください。
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